スピカ 〜羽海野チカ初期短編集〜 (花とゆめCOMICSスペシャル)

著者 :
  • 白泉社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592192329

感想・レビュー・書評

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  • 短編もいいですね。

    でも、物語やテーマに深く深く切り込んでいくためには長編の方がいいです。だから、どっちかというと、長編向きの作家なんだと思います。

    「イノセンスをまちながら」が、雰囲気あって、見てみたいとおもわせる1品でした。

  • 羽海野チカ先生の初期短編集。どの短編も羽海野先生の原点という感じがして私は大好きですが、やはり一番のお気に入りは表題作の「スピカ」。青春を感じました。

  • 一番初めの、好きだなぁ。

    「ぬい止めてしまったのは、このぼくではないか。」


    「アメリ」で、アメリが子どもの頃、世界中で起こる悲劇が自分のせいのような気がした。みたいな件、ありませんでしたっけ。なんかふと、そのシーンが頭をよぎった。



     子どもは、自分のせいだと泣く。
     でもお父さんは、それを、お母さんがいなくて悲しいからだ、と思う。
     なぁ、お前の好きなもの、食べに行こうと、言う。

     自分を責めて泣く涙と、それでも底抜けに優しいお父さん。

     今わたしに、子どもはいないけれど、

     言えるのは

     例えぬい止められてなお、そこに留まるだけの価値が、子どもにはあるのだと言うことだけ。


     それは、諦めとは、違うのだよ

     と思う。

     追記:
     上記のことは、子どもができたら、私がそのように、思われたいのではないかなぁと、思った。

     私が今、子どもを産んだら、いつしかこのように、子どもに自分を責めることをさせてしまうのではないかと(そんな思慮深い子に育つか分かりませんけどね!w)思う。そんなことさせるかもしれないなら、その可能性は減らしたい。だから私は今一人なんだと思う。

     「自分のやりたいこと」って、色んなもの犠牲にして成り立ってるんだなぁと、思う。

     わたしはいま、「好きな人と結婚して、子どもを産んで幸せな家庭生活を作り上げる努力」を引き換えに「孤独を受け入れる覚悟」をしている気がする。

     どちらを選ばない方が苦しいかを考え、後者を選んでいる。
     後者を選ぶ時点で、マイノリティなのだと思う。

     後者を選ぶ人間に、前者を求められると、本当に引き裂かれそうになる。
     
     ブリジット・ジョーンズの日記で、夫婦に囲まれたブリジットが、嫌味に「チクタク」と言われるあのセリフが、突き刺さってくる。

     チクタクチクタク・・・私はいつ、その秒針が一定の時刻にたどり着き、責めたてられるように警鐘を鳴らすのを目の当たりにするのだろうか。

     

  • 見た目は薄いけど…
    中身は濃厚!!

    『花のゆりかご』は涙がでた。

  • この作者のお話は初期から方向性が定まってたのね。というかこういうのが描きたい世界なんだなというか。多分ですがこの作家さんはどんなテーマで書いてもその辺はブレなさそう。→ひと作品読んだらあとはいいや、って気がしないでもない。

  • 個人的にBLっぽいのがいいと思うた。うみこ先生BL書けそう!

  • 完。

  • 6編の短編集。チリチリとした切なさがふわふわした甘い感じに包まれた砂糖菓子のような作品が多いです。

    まさに、羽海野チカの原点。

  • 面白い短編漫画!

    一番最初の話が好き。
    子供が主人公てのがすごいと思った。

  • 可愛い話ばかり。

    どの話も好きだけど、表題作のスピカが特にお気に入り。

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著者プロフィール

東京都出身の漫画家。デビュー作品、 美術大学を舞台にした青春漫画『ハチミツとクローバー』が大ヒットとなり、アニメ化・映画化された。 2007年より『3月のライオン』の連載を開始。 同作はマンガ大賞や講談社漫画賞、手塚治虫文化賞などを受賞した。

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