夏目友人帳 22 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592193722

感想・レビュー・書評

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  • 妖に関する展示を見る為に訪れた旅館で、急な悪天候により泊まることになった話。

    旅館の見事な庭を昔から毎年訪れていた老妖の自慢げな様子や、やっぱり出禁じゃなかった時の嬉しそうな様子にじんわりしました。

    レイコの友人帳の始まりの話も良かったです。
    すれ違い、切ない。

    名前を貰ったらもう会わないっていうのはどういう考えなんでしょうね。
    通ってた森も揉め事が落ち着いたらそこにも行かなくなっちゃうし。
    仲良くなっても気持ちが離れてしまったり、別れる事に耐えられなかったのかな…

    しかし夏目の祖父の話も進まないし、22冊も読んだのにゆっくりとしか物語が進んでいなくてびっくりしました。

  • 隣の市で開かれている怪についての文献や蒔絵を見に古い旅館に訪れた夏目、田沼、タキ。
    突然の落雷と大雨で帰れずに一泊することに。
    何やら気になるが、嫌な感じはしない。
    が。
    その夜、ちょっとした従業員のミスから不可解な事が起こる。
    神様や、怪の類が宿泊しに来る宿だと聞く。

    夜、暖簾を裏返しに掛ける事で悪鬼を入れなくするのに、一晩ミスをしたがばっかりに入り込まれた。
    イナナギ様と自己紹介してくれた常連客。夏目と組む事に。
    一度だけ、話したことがあるという旅館の主とイナナミ様。
    出入り禁止の札を貼り付ければ遠くに飛ばされるとの事。
    頼まれた夏目は二人に協力を得て札を貼る。
    キチンと貼り付けられなかったので、イナナギ様が札に触れてしっかり貼り付け・・・
    これで入れない…というイナナギ様だが、裏表があるんじゃないかとニャンコ先生。
    入れる。宿に入れる・・・
    幸せな常連のイナナギ様。

    特別編
    コケモモの実を取りに行ったニャンコ先生、大量に採れてご機嫌での帰り道。
    上から降ってくる少年。妖怪に会いたいと言う。
    うっかり喋ってしまったニャンコ先生は付き合う事に。
    彼は妖怪が通る時に虹が現れる滝に行きたいと。
    何てこと無い滝に斑となって滝を渡る先生。
    見事に虹を見て、妖怪探しを諦める少年。

    西村は夏目がカラスと一緒にいるところを見かける。
    人の指を見つけて、後で夏目に返そうと持って帰ってしまう。
    自室で横になると、持ってきてしまった指を思い出す。
    フと窓から手が見えて、夏目が居る。
    返そうとすると、持っていてくれと言う。秘密だとも。
    西村の部屋に毎夜現れる夏目。
    学校で妙な気配を西村から受け取る夏目。
    満月の夜。夏目に誘われて夜の散歩に出る西村。
    古い洋館に入っていくとガラスが割れて、人形が落ちていた。
    その人形に指をはめてくれと頼む夏目。答える西村。
    動き出した人形に驚き階段を踏み外して記憶をなくす。
    そこに夏目が付いてきていて、西村を無事に送り届ける。
    落ちる西村を助けていたのは、人形の手だった。

    友人帳の一番最初の名前。
    レイコの事を知りたい夏目は、話を聞かせてもらう。
    ふらりとやって来て、ちょっかい出す妖怪を蝶のようにかわすレイコ。
    そんな時、守永蒼子という少女が現れ、毎日レイコに勝負を挑む。
    蒼子はレイコと友達になりたいと思っていた。

    蒼子に「隣町に乱暴な人がいるから気をつけろ」と、忠告をされて「名前は夏目レイコ」と。
    自分から名を告げるレイコ。
    その次の日依頼蒼子は来なくなった。
    妖怪を連れて花畑へやってきて、勝負をしてレイコが勝ち、妖怪は名を書いて子分になった。
    次の日からレイコはは来なくなった。
    入れ違いで蒼子は毎日来た。体調が悪かったから来られなかった。
    でも。妖怪の声は蒼子には届かなかった。
    「ソラノメ」という妖怪はお互いが待ったすれ違いを教えたかった。
    そして、あおい花畑を夏目に見せた。

    特別編
    雨が降り出し廃駅で雨宿りをする夏目と先生。
    そこには先客が居た。的場が鳥籠を携えて一人で。
    キレイな声で鳴く鳥の声。
    中には鳥のふりをした怪が居ると言う。
    「ヒトクビ」という怪は鳥の振りをして人を騙すという。廃線の駅なのに電気が着いて外に大きな怪が!
    その時を境に「ヒトクビ」という怪が居なくなる…
    処分と言っていた的場は、大きな怪に喰わせたのか?
    たった一人だったのは、手抜きがバレないためと言うが…

    相変わらずな夏目の世界。
    夏目の周りも信頼できる友達も出来てきたし。
    払い屋として知り合った人々も出てきてる。
    少しづつ、夏目は成長している。

  • 読み直し22巻目。
    表紙が正面顔でちょっと印象的ですよね。
    構成は、夏目、田沼、たきの3人組が行った宿を愛する妖怪に協力する「表のれん」、小さな男の子とにゃんこ先生の「特別編18」、妖のとりつかれた西村と夏目の「月夜の夏目」、レイコさんと友人帳の1枚目の妖の話「名前を教えて」、的場さんと夏目の特別編「雨宿りの廃駅」の5本校正。特別編2つは短いですが、表のれんと名前を教えてはしっかりページがあります。
    22巻はやっぱり、名前を教えてがメインテーマなんですかね。レイコさんが友達になれそうだった女の子とのすれ違いが切なく描かれています。結局金術だったわけではなかったという話だけど、なんでレイコさんは術に詳しいんだろう、という謎が残りました。

  • 旅館と妖の永く続く関係。
    子どもとニャンコ先生のつかの間の交流。
    西村くんの優しさ。
    レイコが何故友人帳を作ったのか。
    そして、なんとなく接点がズレた夏目と的場。
    人と人、人と妖の関係が際立った巻です。

  • イナナギ様のお話が好きです。常連の妖がいる宿を守り継ぐ主も、大好きな宿の庭を守ろうとするイナナギ様も、みんな本当に優しい… そしてタキと田沼に頼る事ができるようになった夏目にホッとする。どうやって友人帳ができたのかが分かるレイコさんのお話は、切なくて胸痛くなった。特別編のニャンコ先生と妖を見たい少年の冒険、ニャンコ先生の優しさが少年の心に残っていくと良いなぁと思った。名取さんが出てこなかったのは残念です。

  • 面白かったー。夏目友人帳のはじまりもよかった。

著者プロフィール

漫画家。熊本県出身・在住。血液型はB型。1998年、第18回LMGフレッシュデビュー賞を受賞した「珈琲ひらり」(『LaLa DX』(白泉社)11月号掲載)でデビュー。2000年、「あかく咲く声」で第25回白泉社アテナ新人大賞デビュー優秀者賞を受賞。

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