贄姫と獣の王 10 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
4.11
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本棚登録 : 214
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592215509

作品紹介・あらすじ

ボルストバスに残り、王の悪事を暴いたサリフィ。囚われの猩々族と国民たちを救うことに成功するが、それと同時に王国では謎の勢力による反乱が起きていた…。“狼王フェンリル"──魔族の新たなる王を名乗る男は、レオンハートを強く憎み、討ち倒すことを宣言するが…!?
2019年3月刊

感想・レビュー・書評

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  • ▶episode.54~59

  • ボルストバスに残り、王の悪事を暴いたサリフィ。囚われの猩々族と国民たちを救うことに成功するが、それと同時に王国では謎の勢力による反乱が起きていた…。“狼王フェンリル”――魔族の新たなる王を名乗る男は、レオンハートを強く憎み、討ち倒すことを宣言するが…!?

  • 友藤先生、(10)到達、ありがとうございます
    そこは、「おめでとうございます」じゃない? と言われそうだが、私的には祝福よりも、どちらかと言えば、感謝の方が強いのですよ
    そもそも、これだけ良い作品なんですから、多くのファンに愛されているでしょうし、(10)に到達してもらわなきゃ、漫画読みとしては困るんですよ
    しかし、この(10)の表紙を書店で見かけた人は、ジャンルは何? と思っちゃったでしょうねェ
    ここまで読んで来たファンなら、きっと感じたでしょう、作品としての厚みが増している事に
    良い王を目指しているのであれば、その道を自分の足で歩む半ばで、それにぶつかるのは当然
    本物の王になるために乗り越えるべきもの、それが、同じく王を志している者
    この(10)の表紙で、レオと睨み合っているフェンリル
    性質こそ、恨みや憎しみ、そして、王座への渇望で歪んでいますが、王としての資質は本物、と言えるでしょう
    だからこそ、レオがぶつかる存在として申し分ない
    それに、王として成長する、それ以上に、愛しい女性を救う、その目的がある以上、レオはこれまで以上の力を発揮してくれるに違いない、と期待が膨らみます
    果たして、レオはサリフィを救い出し、王として強くなる事は出来るのでしょうか
    きっと、(11)は、友藤先生は、ファンに見せつけてくれるに違いないですね、自身の進化を
    アップしたら、すぐに(11)を読まねば・・・しかし、今度は、(12)が出る前に、感想を書きたいもんです
    この台詞を引用に選んだのは、間違っていなくて、なおかつ、フェンリルに王の資質を感じ取れたからです
    自分が認めた王を守りたい、その気持ちは、護衛として持っているのは当然
    けれど、守り方を間違えれば、意味がない
    ランベルトの、青い、若い、のではなく、拙く醜い覚悟を前にし、苛立ったフェンリルは、王として持っているべき物を有しているのではないか
    レオには、こんなフェンリルに勝ってほしいが、レオが勝った時、サリフィが、どんな行動に出るか、そこが楽しみ
    何様だ、と怒られそうだが、それで、友藤先生の覚悟が見えるように思う
    「・・・小僧が、安い覚悟をひけらかすな。命を捨てるべき潮時も分からんのなら―――――――今、ここで死ね」(byフェンリル)

  • もふ組の幼少期はどんなにシリアス目指しても、もふぽちゃビジュアルで、ほっこりしてまうな…。

  • オズマルゴ王を打ち倒すと大言壮語を放つフェンリル登場。
    本作はこれまで緊迫した空気を含みつつも、死傷者が出るような展開は少なかった。しかし、フェンリルによって本格的な戦争が引き起こされてしまう

    この巻ではまたもやサリフィと王様は離れた所にいる事に。それも「離れた場所に居ても互いに信頼しているから大丈夫」な描写ではなくフェンリルによってサリフィが人質になってしまうのだから王様の心痛はこれまで以上。一時は国の一時代時に前線に出てしまおうとする
    それを抑えるためにアヌビスが代わりに前線に出るという驚愕展開。ラントベルトもサリフィを助けるために何時になく身体を投げ打つ行動が目立つ
    フェンリルというあまりに凶悪過ぎる敵に対して誰も彼もがいつもどおりでは居られない

    だというのにフェンリルに人質として攫われてしまったサリフィの変わらぬ気丈さには胸を打たれる。無理やり連れて行かれ、独りで首には鎖の付いた首輪。それはまるで王様に初めて会った時のような姿
    でもあの時と決定的に違うのはサリフィには信頼する相手が沢山いるということ、そして自分は王妃代理としてやるべき事をしなければならないという使命感を持っている点
    その気丈さは少しずつフェンリルに影響を与えていく

    ここで面白いのはフェンリルはオズマルゴ王ともサリフィとも重なる部分があるという点
    フェンリルとニルの関係性はオズマルゴ王とアヌビスの関係性を思い起こさせるものだし、フェンリルの抱えた孤独は家族によって生贄として差し出されたサリフィと繋がる

    フェンリルの巻き起こした騒動の責任はそう簡単に赦されるものではないが、かといって単純悪として裁かれるのも想像し辛い
    この一連の事件の結末はどのようなものになるのだろうか?

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