かげきしょうじょ!! 6 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592218661

作品紹介・あらすじ

紅華音楽学校の文化祭でさらさ達に舞台のチャンスが! 出演者を決めるためオーディションが行われるが、奈良田愛と同じジュリエット役を希望する山田彩子が…!?
2018年9月刊

感想・レビュー・書評

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  • オーディション真っ最中☆ 少女たちの音楽学校ライフ!
    「本科生」の卒業公演がある文化祭で、さらさたち「予科生」の舞台が開催決定! オーディションが進む中で、予科生の歌姫山田彩子の出番が来て……⁉

    ----------

    自信がなくあまり自己主張の強くない山田彩子、彼女が紅華に来る前を回想しながらオーディションのシーンが始まる。柔らかい雰囲気でちょっとお人好しで、周りに気を遣ってしまうところは親近感が湧く。
    そして、コピーではなく自分のティボルトを演じようとするさらさ。彼女のバックグラウンドにある歌舞伎の存在感と、どういった思いで紅華へ来たのか。そしてオーディションでの演技。
    大人げない安道先生。見所が多くてとても惹き込まれた。

  • 引き続きオーディション編。安道先生の演技とさらさのティボルトに鳥肌。人の良いところを見つけられる子(彩子)が自分の良いところを見つけられないわけないよね。かわいいって言ってくれたあの子がいたから、実力を出せたんだ。薫のパンに負けたってこととか、本当にいい友達を持ったね。さらさは名前を見つめて何を思ったのか。

  • 0巻読んでから一気に7巻まで揃えて読みました。
    どの巻も面白いのですが、6巻のさらさの演技シーン、ここまでテーマになっていた"演じる登場人物の感情"について、最後の最後の感情のみさらさの表情だけで一切文章での説明が無いのが特に素晴らしいと思いました。

    陽に振り切っているようにみえて、きちんと影があるしそれを(無意識かも知れないけど)自覚している、その上で明るく前を向こうとする主人公、さらさがとても魅力的です。

  • 歳を重ねても好きな漫画が複数あるけれど(幸せなことです)次巻が待ち遠しいのがこの漫画。いそいそと読んであっという間に読み終わりまた次巻を待つという。
    今巻はオーディションとその結果。山田彩子のジュリエットとさらさのティボルト(希和のティボルトもあったけど深くやったのはその2人)どちらも心を打つ。山田彩子の同級生の気持ち、さらさの歌舞伎への想い。得られないものをこい諦めるその想い。羨望。
    次巻も楽しみ。

  • 数多の役者が居れども役を掴めるのは一人。
    同じオーディションを競った者同士が、落選の悔しさを露わに、そして合格した者は喜びと戸惑いを隠せないまま、それでも違いの健闘を讃えあう様が何とも美しい。

    つまりはまた読みながら泣いちゃったってことよ…。

  • 「さらさはまだ大人じゃないけれど子供でもなくて、なんとなくだけど昔は解らなかった人の心が解る気がするんです。紅華に入学して二年後にはあの沢山のお魚の一匹になります。そしていつかエイになってオスカル様を演じたいです。さらさはやっと、本当に歌舞伎から卒業できます」

    いくつものいい表情が描かれていましたねー。愛ちゃんの「友達ってこういう時に一緒にいるものでしょう?」とかもいいセリフでした。

  • 予科生それぞれに火がついていく。委員長カッコいいぞ!
    彩が気付く、自分の武器。さらさに眠っている本物の教え。演技って自分の経験をどのように役に結びつけるか、かも。人を殺したことはない、殺されたこともない。でも、その時何を思うか、自分の中にあるものから引き出すのが演技力か。
    些細なことだけど、薫のコネならパンに負けた、て台詞が面白かった。こういうところあるから、薫好きだわ。
    さて、さらさのティボルト、彩のジュリエット、ついでに聖のスカーレットはどうなるのか、期待。

  • 彩ちゃんに佐和ちゃんが
    「私も人を殺したことがないのだけれど」
    と言うところが良い。友達でライバルならではの
    アドバイスの仕方だなと思う。
    人を恨んだことがあまりなくて仮想敵を作ってみた
    今一番ライバル視している人
    と、さらさに誰かと問われても秘密と答えるところも
    なんだか素敵だった。

    教師として平等に評価を心がけているけど
    どうしたって自分が見出した才能のある子を応援してしまう
    というの、実際あるだろうし、それはそれで
    表立って贔屓するのでもなければ素敵なことだと思う。
    そういう子が花開いていくのを見るのは
    教師冥利に尽きるだろう。

    ミュージカルの舞台は総合格闘技というくだりがあったが
    確かに歌がうまいとかダンスが美しいとか
    そういった”一発必中の華麗の技”で逆転することは
    観客目線で見ていても実際ある。

    さらさの班は先生がロミオの役で、確かにきついけれど
    良い経験でもあると思う。
    一瞬でその場の空気を身にまといすべての人の意識を自分に向ける。
    良い役者さんは本当に、一瞬で人を惹き付ける。
    大先生が
    「俺には芝居に遊びはあっても遊びの芝居はない。いつだって本気」
    とさらさの前で言っていた回想があったが
    本物に触れた経験があるさらさにとって
    本気でやってくれる安藤先生は寧ろ燃料になったのだろう。

    歌舞伎の見得っていうのは1番美しい動きの時間を
    自分で止めてここだよ、見なよ
    俺のかっこいいところはここだよってお客様に合図する。
    助六になれなかった辛い経験だけれど、
    全てはさらさの身になっているのだなとも思う。
    さらさは立ち聞きして事情を知った上で
    自分から暁也に彼氏になってくださいと言ったとは思わなかった。
    そういう”大人の事情”を含めた、
    助六になると涙ながらに言う暁也への
    諦め、侮蔑、羨望、いろんな感情が綯交ぜになったであろう
    過去の自分を投影したさらさのティボルトの最期の表情は見事だった。

    ジュリエットになれず、悔しい愛ちゃん。
    悔しいと感じられるくらい真剣に打ち込めるようになったことは、間違いなく進歩だろう。
    愛ちゃんのジュリエットは本当に素晴らしかったが
    14歳にしては大人すぎたという落選理由は納得がいく。
    だから、可愛らしいジュリエットだった彩ちゃんがえらばれた。

    食事に誘ってもらったのを断って、
    友達ってこういう時に一瞬にいるものでしょう? と
    ずっとさらさを待ち、探す愛ちゃんがとても可愛らしいかった。

  • 無自覚にふった同級生を思い出して自信をもつのは残酷だったがさらさと暁也の付き合うきっかけも残酷だ

  • オーディション。
    それぞれが内にある「源」を探り、「実力」を振るう。
    学内用のであり、プロの前には圧倒されるような
    ものであっても、今の彼女たちのすべて。
    「原石」たちの輝きが次々に花開きます。
    でもそこはオーディション、必ず合否がある。
    それぞれの開眼と魅力のほとばしり、
    そしてそれが篩われていくまでの見せ方に引きこまれます。
    この先の展開がますます楽しみです。

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