皆川博子作品精華 迷宮ミステリー編

  • 白泉社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592750048

感想・レビュー・書評

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  • 皆川さんの文体は、華麗で堅牢である。
    凄艶という言葉が似合うだろうか。
    個人的には妖異譚のようなものの系統の方が好みだが
    この本もやはり面白くて、一気に読んでしまった。
    とろりと濃い闇の中を、黄金のオペラグラスで覗くような
    陶酔感と、堕ちていく快さ。冷たい美しさがあるように思う。

    人の心の迷宮は、なんて不可思議なものか。

    他の巻も是非精読しようと考えている。

著者プロフィール

皆川博子(みながわ・ひろこ)
1930年旧朝鮮京城市生まれ。東京女子大学英文科中退。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁 旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞を、『恋紅』で第95回直木賞を、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞を、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を、『開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―』で第12回本格ミステリ大賞を受賞。2013年にはその功績を認められ、第16回日本ミステリー文学大賞に輝き、2015年には文化功労者に選出されるなど、第一線で活躍し続けている。

「2023年 『天涯図書館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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