メイプルシロップ・パンケーキ (白泉社花丸文庫)

著者 : 海賀卓子

• 白泉社 (1997年10月1日発売)

作品紹介・あらすじ

脚を怪我した妹のピンチヒッターで、ケーキショップでバイトを始めた望月彰。彼は、女性だらけの店内に毎日あらわれる、瞳に哀しみを漂わせた矢野誠二にいつしか心惹かれてしまう。そして彼が「男に囲われている愛人」と知ってしまったとき彰は…。彰の男性に対しての「初恋」を描いた『チェリータルト』と『メイプルシロップ・パンケーキ』の2編で綴る、高校生のやるせない心情を描いた物語。

感想・レビュー・書評

[79kaさんの感想 · 2010年10月4日]

甘いもの食べられない私が、何故このタイトルに手を出したのかな。苦笑（まあ経緯は大体思い出したけど長いので割愛）
濡れ場よりもストーリー性を重視してしまう作家さん。この頃はこのひとと神谷様とあと魚住くん関連を買い集めてたなぁ。（三大泣けるBL小説家）
濡れ場もあって、やらしいんだけれどそれよりも切ないのだ。
初恋は叶わないもの。如何に美しい思い出に残る傷を作るかです。
ということでチェリー～のお話が好き。

[新谷棗さんの感想 · 2008年6月29日]

たぶん僕の持ってるＢＬ小説の中で一番多く読み返してる本だ（一冊で完結するから）。そして僕が一番最初に買ったＢＬ小説だ。あの頃僕は彰より年下…。久々に読んでみたら、これ初読の頃に僕が書いた文章はこれにめちゃくちゃ影響受けているということがありありとわかって驚いた。わかりやす過ぎる。ちょっと恥ずかしい。「チェリータルト」と「メイプルシロップ・パンケーキ」の二話収録されているんですが、矢野さんの話（チェリー〜）の方が好きかな。どっちも大っ好きだけど！彰のお兄ちゃんがどんな人かもちょっと知りたかった。