全ての恋は病から (白泉社花丸文庫 な 7-4)

著者 :
  • 白泉社
3.94
  • (56)
  • (68)
  • (46)
  • (6)
  • (3)
本棚登録 : 479
感想 : 40
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592876212

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリアスものの上手さは言うまでもないのに、コメディまでこの品質というのは神懸り的です。
    エロさも面白さも極上でした。
    人には言えない病に冒されている大学生×こちらもまた絶対言えない病気の持ち主の先輩。
    二人の第一印象がサイアクなのや、見た目と実態とのギャップが笑えます。モフモフ病最高です。変態一歩手前なんですが、嫌な感じは全くしない好印象が得な攻。
    もっと可笑しいのが「隣国の汚部屋王子」。最初は夏市同様、ツンケンしていて上から目線でいけ好かないヤツと思っていたのが、エロく開発されてどんどんかわいく変貌していくのに、萌え死にそうになりました。大事にされて育ったのがアリアリで、ちょっと世間知らずなせいで夏市にいいように丸め込まれてHに持ち込まれてしまうのが、アホかわいすぎで悶えました…えらそうなくせに抜けてるのがツボでした。

    凪良センセは心理描写がすごく達者なので、ラブコメでもぐいぐい引き込まれてしまいます。
    プラス、エロシーンもすごいのが書けるんだということを証明して見せましたね。恥ずかしい言葉の連呼に激萌えしました!
    夏市はかなり強引でSな攻め方をしていてエロい。受の羞恥心を煽る言葉責めでも、王子への愛がひしひしと伝わってくるので安心感があります。あまりやらしくならなかったとあとがきにありましたが、センセの作品の中では相当やらしい方だと思います。
    DTを徐々にねちねちとエロく育成するというのは好物。

    ラブコメとはいえ、練り込まれていて一本筋が通った隙のない筋立て。スミからスミまで面白くて飽きさせません。
    取引だけのビジネスライクなはずだった関係が、しっかりはっきりラブラブになっていくまでに、たっぷりドキドキハラハラさせられて、とても読み応えあるラブコメです。

  • 面白かった。大好き。面白おかしい方面。辛いときに辛いことを忘れるために読みたい。女王っぷりがいいしイラストもピッタリ。

  • ゲイな上に24時間人肌に触れていないと発狂してしまう男子大学生。その隣にすむ先輩の汚部屋王子。お互いの弱点を補うため、隣人としてつきあいだすが、だんだんエスカレートしていく要求に言い含められるクール受がかわいすぎる。

  • ▼あらすじ
    大学生の夏市は、いつも人肌に触れてないとダメな謎の持病の持ち主。その隣に越してきた先輩・椎名はクールでモテモテだが、ひどく汚れた部屋に住む片づけられない男。そんな2人が契約を結ぶことに…。

    ***

    各所に散りばめられているギャグに笑いました。
    作品によって泣かせたり笑わせたり出来る凪良先生は凄いと思う。
    同じ作家なのにこうも違うのかと吃驚する程です。
    とにかく面白いので笑いたい人は是非!

  • おもしろかったよー!片付けられない美人で外面のいい汚部屋の王子様椎名と、24時間365日人肌に触れてモフモフしていたい変態病の夏市。そんな二人が片付けとモフモフし放題の交換条件で契約を結ぶことから二人の距離が近付いてゆく。夏市を顎で使う女王様な椎名が実は素直でウブで世間知らずなゆえに夏市のトンチキなえろ嘘に騙されて知ったかぶってるのが可愛い!そしてそしてえちがなんだか妙にえろくてあたいうほうほであった(笑)夏市、鼻血出しすぎじゃね?(笑)

  • 攻が変態でおもしろい!私の中では凪良さん作品の中で1、2を争うおもしろさです

  • 凪良さんコメディやらせたら神。
    24時間365日人肌に触れていないと気が狂う病の攻と、
    幼少期の厳しい躾から片付けができない病の受。
    もうまさに割れ蓋に綴じ蓋。
    お互いが駄目な所をしっかりと補い合ってます。
    ウザイ変態攻に、汚部屋王子の外面王子受。
    クールビューティなのに、どこか可愛い。

    キャラクターがしっかり立ってて、読ませてくれます。
    テンポも良くて随所で笑いどころがあって、これはちょっと
    外では読めないですね……(笑)
    攻と後輩のとんでも勘違いも絶妙です。
    展開自体は王道でありきたり、展開も見え見えなんですが、
    キャラが生き生きしてるので、非常に楽しめます。

  • 「24時間、365日人肌に触れていたい病」のゲイ佐藤夏市と汚部屋に暮らすイケメンの椎名一貴は同じ大学の後輩と先輩。
    ギブ&テイクという事で夏市は椎名の部屋を片し、食事の世話をするかわりに好きなだけ椎名をモフモフ出来る契約。
    こういうジャンルは初めて読みました。
    変態も肯定すれば怖くない、のですね~♪
    7ヶ月ぶりでぬいぐるみではなくて生身の男をモフモフできた時、夏市が噴出した鼻血。ギャグ漫画のようです。
    俺様なのに純な椎名も可愛らしい。騙されている事に全く気がつかないし。
    子供の頃の反動って怖いんですね。
    行動や食べ物も厳しく躾けられ過ぎると。
    冷凍庫にエイタという熊のアイスキャンデーがぎっしり入っていないと落ちつかない大人になってしまう(笑)

  • いままで読んだ凪良さんの中で一番これが好きだなーと思います。人肌が無いとダメな大男と汚部屋王子でしかも性的な事に関しては無知とか!なにそれ萌える!切ないお話も大好きだけど、こうゆうぶっとんだ話も面白くて好きです。読んでて楽しかった!

  • ニヤニヤ笑えて最高だ癒されるw 面白い可笑しいだけじゃなくストライクゾーンにガツンときてしまったwwしてやられた感がwww

    なんのモフモフパラダイスだか、ビョーキなんだか、ただのエロバカなんだか、楽しかったからイイ!「お○ん○ん」でもこの二人は許すww

    おとーちゃんの苦肉の策が愛を感じるwww

    好みと相性は別物だったねww夏市のキャラそのものがコメディだった上に、その視点で進んで行くからテンポ良くBLマジックな違和感などなかったかのように楽しめたかも♪

著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

凪良ゆうの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×