真夜中猫王子 (白泉社文庫 く 3-11)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592880707

感想・レビュー・書評

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  • 王子特集①
    音楽特集続ける予定なんですが、昨夜この本読んでちょっと感銘うけたもんで。

    呪いをかけられて、日の出から日没までは猫のマスコット、日没から日の出までは猫王子もしくは着ぐるみ状態になっちゃった異次元の王子様。

    意中の彼に告白したけど、バッサリ振られた直後に、そんな王子の猫マスコット拾った駒音 澄ちゃん。

    同じめにあってる、王子と向こうの世界で一緒だったお付きの武官やコック、教育係も澄ちゃんが探し出す羽目になって…
    とファンタジーではあります。

    ちなみに、私が1番感銘を受けたのは、じつは本編の後の番外編のやり取りです。

    母親を亡くした幼い王子は「母親はどこにいったのか」と教育係に問います。

    教育係は答えます。
    「人が生きてる間に多分一度は考える、
    どこにあるかわからない、ないかもしれない、
    でも、きっと、どこかにあって欲しい
    と思うところです」

    おもわず涙がでました。
    自分ではうまく言葉にできなかったことを言葉にして見せてもらったようで、とても「あぁ、そうだ。」と腑に落ちた感じがしました。
    桑田先生てすごい。

    【効能】猫、ファンタジー、王子、着ぐるみ、学園恋愛、とかが好きな方に効果があります。多分。
    【副作用】猫のマスコット落ちてないか、探したくなります(^_^;)

  • 借本

  • 猫好きなら必見!

  • 日向森永に振られた日、ちなは中庭で猫のマスコットを拾う。その日1日ろくなことがなかったのでのろいの人形かと財布ごと放るが、届けられてしまう。しかも夜になると人形は猫に変わる。それはキグルミを着た王子様だった。妙にあきらめの早い王子のしょんぼりにあらがえず仲間のキグルミ探しを手伝うことになったちなは失恋のショックも意外と平気で、日向は逆に彼女が気になる。
    王子たちに魔法をかけた対立陣営なども現われるが、小さな国のほのぼのした行き違いのマヌケな様子も微笑ましい。

    猫のキグルミがとてもたまらない、桑田乃梨子ならではのキャラクターが面白い。

  • 1/13購入・1/17読了。
    どこかの国の王子様とその家来が魔女ののろいによって猫人形の姿に変えられて異世界の地球・日本のとある学校の中庭に出現。
    王子様の猫人形を同じ場所で好きだった日向守永に告白し振られてしまった駒音澄が「日向が猫好きだった」ことを思い出し偶然にも拾う。
    そこから始まるコメディ漫画?
    結果的な落ちとしては猫王子はもとに戻れるんですがそこまでの経緯がさすが桑田先生といったところ。

    ほかにも短編が4つあったはずです。
    「プリンス・ガーデン」(どこかで読んだ気がしたが真夜中猫王子の過去モノ。ヴィンセントが主人公でどうしたら王子と仲良くなれるかとかまじめに考えてるお話)
    「俎上の恋」(ある少年がつがいの鯉が岸に上がっているのを見つける。片方は死に、片方は生きていたので、一方をお墓に、もう一方は川に戻す。生きていた鯉はなぜか人間になって少年につきまとう。少年は家族を失っていた。鯉と少年は互いに「大事な家族を失った」という共通点をもっていたのだ。だが少年には彼女がいた。彼女はけなげに・・・。いや、そんなまじめなお話じゃないはずなんだけど。)
    「鬼籍の人」(ヘレン・ケラーではない。。。字が違うか。主人公の友人は幽霊が好きになる。それは10年も前からずっと変わらない・・・。そんな友人に振り回される主人公とその彼女のどたばたコメディ。)
    「海が呼んでるかも」(主人公・佐藤潮也は泳げないが、よく友人の江辻に水泳部の誘いを受ける。そんな海の近くの中学校で起こった、意外な真実の露呈。潮也は実は、「海棲哺乳類」だったのだった・・・。
    いやはや、おもろかった。あと書き下ろし漫画自分同人もおもろかった。

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