鏡花夢幻 (白泉社文庫 は 3-3)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592883371

感想・レビュー・書評

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  • お引っ越しの息抜き第二弾。
    泉鏡花を読みたいと思いつつなかなか読めなかったので、大好きな波津さんがコミック化しているのをこれ幸いと積んでいた一冊。

    姫路っ子なので「天守物語」と、舞台で観た「夜叉ヶ池」は話を知っていたけれど、「海神別荘」はタイトルも知らなかった。
    こちらもまた、恐ろしくもロマンティック。
    どのお話も夢幻という言葉がぴったり。

    波津さんの美しい絵はきっと鏡花の世界を存分に描いているんだろうなと原作未読ながらも確信。
    やっぱり原作もいつかは読まなきゃ。

  • 美麗な筆致で泉鏡花の世界観がよく表現されている。
    鏡花の一連の戯曲シリーズはここから嵌った。

  • 原作を読んだ後こちらを読むと素晴らしい。

  •   泉鏡花作品は舞台、映画にしたらおもしろい。では原作は?
     これは結構むづかしい。
     若い頃、泉鏡花作品を坂東玉三郎で映画化した「夜叉ヶ池」で、玉三郎と泉鏡花に出会い、心がざわめいた。
     原作に出会い、むづかしいな~と思っていたとき、YHSの「天守物語」に出会い、またときめいた。この世界は美しい。ただただ美しい…。
     そして、この文庫コミックに出会いその世界の表現者に出会えたとおもった。波津作品はどれも幽玄で美しいと思う。愛読書。

  • ワタクシが所蔵・拝読したのは大きい判のものですが、本当に美しい。美しいしか出てまいりません。

  • 鏡花の美しい残酷な世界を美麗なタッチで表現。

  • 泉鏡花記念館で波津先生にサインをしていただいた!
    若い層だけではなく、泉鏡花を研究する多くの方々に認められた珠玉の鏡花漫画。
    鏡花が文章で表現した衣装や情景を完璧に再現し、また何より、ストーリーや台詞に脚色を一切行っていない真摯さが万人にうける要素となっているみたいでございますよ。
    半分うけうり。

  • 雰囲気ばっちりです。

  • 夜叉が池、天守閣など収録。

著者プロフィール

(はつ・あきこ)1959年、石川県生まれ、在住。81年、「波の挽歌」でデビュー。著書に『雨柳堂夢咄』『幻想綺帖』『女神さまと私』『レディ シノワズリ』『ふるぎぬや紋様帳』『お嬢様のお気に入り』、「うるわしの英国」シリーズ、「波津彬子選集」シリーズ(『鏡花夢幻』『牡丹灯籠』『燕雀庵夜咄』『秋霖の忌』)など多数。画業40周年を越えてなお、少女漫画界の第一線にて作品を発表し続けている。

「2021年 『幻妖能楽集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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