- Amazon.co.jp ・マンガ (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592885443
感想・レビュー・書評
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ものすごく好みの作品。
辛島とつかず離れず、だけどもどこか心を許し合っているような、一途な国府さんが、ついに愛を告白するシーンが好き。辛島の返事の持って行き方にハッとしたりキュンとさせらりたり、さすが緑川ゆき氏。逸品だなぁと感じます。
辛島の「声」の設定だが、これでもかってくらいに登場キャラの辛さや苦しみ、人としての強さなど様々な方面に絡んで染み渡って表現されているのが見事としか言えない。
恋愛に絡めながら人間同士の普遍的なテーマがこの作品にはあるようで、切ないんだけど読んでて言葉にならない幸福感が味わえるのが緑川ゆき作品だなぁと実感。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
緑川さんの本はこの紅く咲く声から入りました。狐面の不思議な声を持つ少年と彼を想う少女の気持ちが綺麗に描写されていて心に響く。
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辛島君と国府さんが幸せであることを祈ります。
とても大好きな作品です。 -
華があるのは女の子の国府より辛島くん(笑)ミステリアスで不思議なの能力をもつ少年の危うさを描くお話の多い作者だし、はじめは辛島くんばかり目についた。しかし国府の感じる瑞々しい感情を読者である私も味わううち、辛島くんと国府、二人のためらいとそっと相手の手を取るような距離の近づき方がじわじわと効いてきて、「ふたり」の物語になっていく。後書きで、作者が編集さんに「ふたりを描けるようになってほしい」というようなことを言われたというのを読んで、ゆっくりと「ふたり」の物語に成っていったんだと、また感動した。とくに怪盗「柴」のエピソードとラストらへんの辛島・国府は涙なしには読めない・・・!
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ほんとは花とゆめコミックスのほうがいいんですが(表紙とか)
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1-2巻一気。
そういえばこんな話だったなあ、と懐かしく思いながら読破しました。
設定が秀逸で、学生時代に読んで面白かった記憶だけが残っていました。
今読んでもやっぱり面白い。
当時は絵があんまり…なんて思っていましたが、面白さには勝てません! -
1巻と同じく読んでよかった。
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ずっと読んでみたかった本。とうとう入手。
人に言うことを聞かせてしまう不思議な声を持った少年・辛島と、その辛島に恋をする少女・国府を中心に据えた物語。
予想していたよりも淡白な作りこみ方だったけれど、それもまた味。ただ、もっとつっこんだ話も読みたいなー、と思わせる。
つまりそれで「緋色の椅子」になるのか、と勝手に納得した。
辛島と国府の気持のやりとりが美しくて大好き。 -
『声』のお話。
一話の辛島くんがあかい花びらを散らすシーンが一番すき。
ギンのキツネの面の意味が少しだけ知れてよかったとも思う。
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2008年10月17日購入・読了