不思議図書館: 高尾滋作品集 (白泉社文庫 た 8-3)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 682
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592887997

感想・レビュー・書評

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  • 全体的にか―わいい!悲恋の話が多かったりするけど。「スロップマンション〜」は雑誌掲載時と内容が少し違うらしく、高尾ファンの友人が嘆いてた…。
    私は「モナリザ」が好き。同級生の女の子をさらっと「モナリザ」てニックネームで呼んじゃうサッカー少年、さわやか〜!アクマの兄ちゃんもいいし。

  • 前日読んだ村上春樹の『不思議な図書館』の話が、ふしぎというよりホラー色満載で、こわすぎる後味だったため、お口直しにと、ほぼ同じタイトルのコミックを手に取りました。

    くせのない、きれいで素直な絵です。
    表題の作品は、冒頭に出てきました。これも「不思議図書館」というよりは、「不思議な少年のいる図書館」、という方が正しいでしょう。

    霊の話が2つ続き、その次には悪魔が出てきたので、霊媒体をキャラクターとして登場させるのが好きな作家なのかと思います。

    どれも優しい、人を励ますような小品集となっていました。
    この作家は初めて。名前を見た限りでは、てっきり男性だと思っていましたが、いかにも女性らしい、繊細な絵風でした。

  • ほんわか切ない、ちょっとシビアな作品集。高尾滋はほんと天才だよね…はふぅ…
    表題作含め、収録作品のほとんどはすでに持っていたのですが、読んだことのないお話があったので思わず買っちゃいました。
    青春期における、少年少女と人外との心温まる交流がつまってます。

    チラッとだけ百合っぽい描写があるので、苦手な方はご注意。

  • 高尾さん短編集。


    鶴(クレイン)の話はじんときた。

  • 表題作が読みたかった!
    今の絵柄もいいけど昔の絵柄もスキだなぁ。

  • あじさいの庭に泣いた

  • 懐かしい作品に再び相見えることができました…。(´v`)

  • 絵が好きです。 
    話も切ない・・・というかとてもきれい。

  • 2010/2/3購入・2010/4/28読了

    読むペースがかなり遅くなったことが伺える一作。
    ファンタジーも恋愛モノも好きな私には極上の作品でございました。

    不思議な不思議なお話。
    幽霊も出てきました。

    【不思議図書館】
    シンデレラのような環境の主人公。演劇の夢をあきらめていた。そこで、魔法使いのような男の子が現れ、彼女をシンデレラの世界へと導く。
    結局は夢落ちなのだけど、彼の魅力的な印象が頭から離れなくなります。

    【雪語り春待ち】
    男の子が主人公。彼は近所のとあるお屋敷の、古風な彼女に恋をする。結局彼女は幽霊で・・・雪うさぎを通じてはたして気持ちは通じたのだろうか。そんな感じ。

    【モナリザ】
    お義兄さんが悪魔で画家。そんなかんじ。
    ミカは捨て子。

    【素顔の風景】4話構成
    主人公がそれぞれの話で異なるのですが、登場人物の関係から、つながりを感じさせられます。そんな一作。
    ほのぼのとしてるけど、何かを訴えてくるそんな作品。だったとおもう。
    最後の、女の子が片思いしていた先生が結婚するその相手のためにウェディングドレスを作成し、それを結婚相手が着て結婚式を挙げてるところで、女の子が涙を流していたのが印象に残ったな。

    【スロップマンションにお帰り】
    妖精屋敷に住む父のところに主人公の鶴が向かう。
    結局のところその妖精屋敷は何十年も前の同じ家だったとかそんなオチ。その屋敷にいた男の子は、父の昔の姿。彼に恋をしてしまった主人公。思いは通じない。
    いやーすげえ。妖精がいるってすごい。
    ちなみに舞台はイギリス。

    【あじさいの庭】
    紙人形から男の子の精神が生まれた。女の子と友達になった。だけどお嬢様のわがままで、雨の日に紙人形の男の子はあじさいをとりにいくことになる。紙人形の男の子は当然水に弱く、崩れ落ちてしまう。彼は彼女の心の支えになりたかった。彼を失うことによってか分からないが、彼女はかつてのように歩けるようになった。そんなお話。

    【彼方からの手紙】
    義兄と妹との恋のお話。
    ちなみに妹が主人公。やっぱりシンデレラ環境。(血のつながり的に)

    【散らない花】
    ルームメイトが幽霊だったというお話。
    でも凛々しい彼女がいなければ、きっと主人公は成長しなかったと思う。

    【あとがきにかえて】
    「あなたに出会えて本当に嬉しい」
    まさしくその言葉に集約されている。そんな感じ。
    今までの短編の登場人物がほぼ登場。

    個人的には、「散らない花」のころの目の描き方が一番好き。

  • 高尾滋さんの短編集。温かかったり、胸が締め付けられたりするすてきな物語の数々が収録されています。私が昔好きだった作品も沢山収められていて宝物のような1冊になりました。特に好きなのは「スロップマンションにお帰り」「あじさいの庭」「彼方からの手紙」。

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