- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594022716
感想・レビュー・書評
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子どもの頃に親から虐待を受けた人は、大人になると我が子にも同じことをしてしまうのだろうか?
また、その受けた虐待が異常な性格を作り上げてしまうのだろうか?
母親からの虐待を受けながら育ったアーサーは、暴力、異常な言動や性的行為にとり憑かれた男に成長する
そのような衝動を抑えきれない人間だが、それを巧みに操作する冷静さと頭脳を持ち合わせている
イッちゃってるのに頭がいい厄介な野郎だ!
そんなイッちゃってる野郎の表面的な人柄の魅力に惹かれて結婚したリディア
アーサーの異常な言動や変態プレイの強要に疑いを抱きつつも、拒否することでアーサーが息子のロバートに悪い影響を与えたらと思うと不安で仕方なく拒絶することができないでいた
アーサーに抑圧された中で、リディアは息子に愛情を注ぐのだがその息子もアーサーから性的虐待を受けていることに気づく
それを知ったリディアは自身と息子を守るためにアーサーのもとを離れ、全面的に対決するのだが、「法」というものはなんて酷いものなんだと思わされた
息子のためにと想う言動が「法」によって上手くいかないもどかしさ!
この胸くそ悪さに不快感、決してハーピーエンドという終わり方にしないケッチャムもイッちゃてるーーー⤴⤴⤴
ケッチャム作品はまだ二作目ですがケッチャムの虜になりつつあります…
そんな私もイッちゃてるのか!? -
ルースは疲れきっていた。何をしても赤ん坊は泣き続ける。気がつけばルースはトイレの流れる水に赤ん坊の頭を押し込めていた。我にかえり、赤ん坊を引き上げ、抱きしめる。そんな母親に育てられたアーサーは、狡猾な悪ガキに成長していく。だが警官のダッカンだけは彼の正体を見抜いていた。やつはいずれ人を殺すと。
リディアは一度の離婚後、男に懲りていたが、アーサーと結婚する。だがそれはすぐに後悔に変わった。変態セックスを強要する夫も自分だけ我慢していればいいと思っていたリディアだったが、愛する一人息子ロパートにまでその手がおよんでいたことを知り、離婚を決意する。一見アーサーが不利に見える離婚劇に思えたが、事態はリディアの思ってもみない方向へ進んでいくのだった――
いや……酷い。個人的には「隣の家の少女」より酷いと思いました。アーサーの人格もケッチャム作品の中でも最悪の部類に入る。ところがそのアーサーも虐待の犠牲者だという、虐待の連鎖の恐ろしさが嫌でも描かれている。
あまりに理不尽な結末には、しばらく身体の力が抜けてしまうくらいショックを受けた。向けるところの見つからない怒りが込み上げて。そういうわけで非常に疲れる読書となります。覚悟の上でどうぞ -
裁判シーン、じわじわむかむかと嫌な気持ちになる・・・
寄生虫
赤ん坊のアーサーがルースに虐待されるところで始まり、ルースがロバート(アーサー?)を抱き寄せるところで終わる…
細い木の枝を母親も折檻に使っていた・・・
リディアが命がけで守ったと思ったロバートが外ではルースに虐待されているの、やりきれない -
生理的嫌悪感を容赦無く抉ってくる。
怖いのは、これは小説だが、世の中には
これに近い狂気が存在する事だ。そして、
自分が持つ正義感が通用しない絶望感。
どれを取っても、後味の悪さを残すのである。
期間を置いて、二度目を読んだ。
久しぶりにケッチャムの描く不快感を味わいたかったからだ。期待通りではあったが、駆け足の読書。闇が連鎖する。 -
個人的には『隣の家の少女』より後味が悪い本
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相変わらず読んでいて気分が悪くなるけれど。
そして、世の中とはこんなもんなんだろうけれど。 -
ケッチャムの中でも1番まともじゃないかと思います。
父親の異常さがリアル。
後半は裁判モノのような感じ。
ケッチャムにハマッてた時に友達に貸したら
引いてました(泣)
そして一休さん、また別のケッチャム登録されてる笑ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)
沼ってるや〜〜んΣ(。>艸<。)
そして一休さん、また別のケッチャム登録されてる笑ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)
沼ってるや〜〜んΣ(。>艸<。)
だってケッチャムを読んでると心が晴れやかになるんだもん(*^▽^*)
嘘です…
ごめんなさい…
だってケッチャムを読んでると心が晴れやかになるんだもん(*^▽^*)
嘘です…
ごめんなさい…