- Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594032883
感想・レビュー・書評
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いにしえの名作なので、読んでおこうと思って。
途中で少し飽きてしまった。
丁寧な書き方をしているのだろうと思う。
1冊の本の中でのつながり方が面白くて、こういう構成なのか、という驚きがあった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宮部みゆき「ぼんくら」の原型。
一見無関係に見える複数の短編とそれに続く長編で一つの物語を成す。
宮部みゆきに比べてハードボイルド感が強く、シビアな結末となっているが、宮部みゆきによれば主人公は幸福だったとのことだ。 -
半村 良氏は自分はSFしか読んだことが無かったのでへえ、時代物も書かれるんだ~と思い購入。読み始めたらとりえず最後まで一気読みでした。面白かったです。
途中まで短編集かと思ったんですがそのつもりで「どぶどろ」を読み始めたらなかなか終わらない(笑)なるほど、こういう仕掛けだったんだ、とその後気が付きました。
政治や世の中の暗く薄汚い面を覗き込んでしまった、首を突っ込んでしまった。その汚さに心底嫌気がさすのと同時に自分の無力さをイヤってほど痛感する主人公にはこういう結末しか残っていなかったのだろうか。何事も無かったかのように生きるわけにもいかず。はたして無知のまま生きていた方が幸せだったのだろうか。色々と考えさせられます。力強いお話だと思いました。
この頃東京の地理に前よりは明るくなったのでその辺りも読んでいて楽しかったです。