奇妙な新聞記事

著者 : ロバート・オレンバトラー 樋口真理

• 扶桑社 (2002年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[kasatakeさんの感想 · 2020年10月11日]

・奇譚短編集かと思いきや人間の感情短編集　裏表紙には「奇妙な味の短編」とあるけれど、ジャンルとしての奇妙な味ではないと思う　各短編のシチュエーションは日常からずらされた異様なものだけど、そこに置かれた登場人物達が抱く感情は異様なものではなく普遍的なもの
・「「タイタニック号」乗客、ウォーターベッドの下から語る」「「タイタニック号」生還者、バミューダ三角水域で発見さる」「オウムになって妻のもとに戻った男」が好き　気付いた時にはもう終わっていた話と終わってしまった者の話なので
・「「タイタニック号」生還者、バミューダ三角水域で発見さる」の沈みゆく船の甲板の上にて交わされる「ボートに乗らなければ」「何故そうしなければならないの」「わたしが頼んでいるからです」というやり取りが好き　こんなに切実な"I love you."はない

[あっきぃ〜さんの感想 · 2006年1月8日]

不思議な短編集

最初と最後の物語は面白かったかな？
全体的には波に乗り切れないままに、不思議なのかどうなのか、どきどきしないままに終わってしまった。