- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594049089
感想・レビュー・書評
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運命の女神は人生を狂わせるのか。
ラストになってつくづくそう思った。
完璧すぎるジャックと、180度変化したティアが、この話はやっぱりロマンス小説なのね、と思わしてくれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
運命の糸を紡ぎ、測り、断ち切る―
ギリシャ神話の運命の三女神をかたどった像のひとつ、女神クロトの像は1915年の海難事故の際にサリヴァン家に齎された。
以来、家宝とされていたが、サリヴァン家の長男マラキはその像を悪徳美術商アニタに騙し取られてしまった。
その奪還とあわせて残るふたつの女神像をアニタより先に入手すべく、マラキと弟ギデオンはヘルシンキ、プラハ、ニューヨークへと探索に赴く。
一方、サリヴァン家のあるアイルランドの海辺の町コーブへ残った妹レベッカの元へは男が現れ―
三つの像の行方、そしてそれらに導かれたかのように展開する三兄妹のロマンスは―
ルシタニア号の物語も悲劇的だけど、そこが起源となって世代を越えての物語が素敵-
三組のロマンスは長男とティアがいちばん好きかな-ティアの変身ぶりも良いけど、ナメクジみたいにだらだら過ごしてたり心配しすぎでオロオロしたり素材にこだわるのが面白くて可愛い。
次男とクレオは喧嘩ップルって感じであんまり…
妹とジャックは波乱もなく安定でね-
アニタが非情で残酷で報いを受けさせたいのはわかるけど…しかし皆、非合法な手段を取りすぎですよ-と。
そしてやっぱり食べ物が美味しそう!
ベーグルとピザ、ポテトチップスが印象に残りました- -
三組のカップルが愛を深め合って、アニタへの復習も遂げ、ハッピーエンド。一言で言うとこれで終わりなんだけど…。ティアの変わりようが痛快かな。ティアママとの関係も良くなってめでたし、めでたし。2014.2
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糸を、紬ぎ、計り、切る。
三体の女神像の運命の糸に導かれながらも、決断は自分たちにあると感じる彼ら。それぞれの行動が、タペストリーの柄を描いていく。
ティア&マラキ、クレオ&ギデオン、レベッカ&ジャックは、力を合わせ、悪徳古美術商アニタを陥れる策を錬る。
後半は、アニタを罠に嵌める巻き返しの展開。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-2630.html -
図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
運命の三女神クロト、ラケシス、アトロポスをかたどった三体の像の追跡劇のなかで、奇怪な事件が続発する。ヘルシンキでマラキと会った百年前のクロト像の持ち主の子孫ティアの部屋が荒らされる。残る女神像の一つラケシスを所有するクレアは、サリヴァン家のギデオンとともに、ニューヨークで二人を狙ったと思われる殺人事件に遭遇。事件の黒幕は三女神像の独占を狙うアニタなのか?三つの像の行方は、そしてその像に導かれたかのように展開するサリヴァン家三兄妹のロマンスの結末は。
3人三様の女性と、同じく個性の異なる3人の男性がおりなす「タペストリー」
たぶんね、あのラストでティアのママも変わると思うの。
サリヴァンママも素敵だった。
どの世代の女性も素敵にかけるのはすごいと思う。
女神像、あるなら見てみたくなりました。
Three fates by Nora Roberts