文化人の通信簿: 媚中度から歴史認識まで徹底採点!

  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594049416

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  • 朝日新聞の従軍慰安婦問題捏造記事が訂正されるのに32年かかった。まさか、公平公正を社是にかかげている大新聞社がずっと国益を毀損し続け国民を騙していたことに驚くとともに社会公器としての適格性に疑惑が深まった。
    しかしその後も、特に左派系マスコミは、恣意的なキリトリ報道や報道しない自由を駆使し、公正とは言えない報道を今も平気で行っている。
    国民は事実を正しく知る権利がある。その為にも、せめて自社の主張とともに反対意見との両論併記くらいは最低でもやって欲しい。
    最近でも、「G7加盟国でLGBT法がないのは日本だけ」という嘘が明らかになったが、新聞やテレビはもちろん国会議員まで嘘(どの国にも、性的志向、性自認に特化して差別禁止を定める法律はなかった)を拡散という前代未聞の出来事も。また、「皆さまのNHK」と公共放送の仮面をかぶった売国奴放送局は長崎の端島炭鉱(軍艦島)での「戦時の強制労働」を裏づけてきたNHKの映像は、戦後捏造されていたことを白状。エセ日本人が日本人を陥れるマッチポンプが横行。
    それでも我々はこうした理不尽な言論が当たり前だと諦めてはいけません。
    面倒でも嘘や間違いをその都度指摘し批判することで、自身の言論に責任をもたせ、再発防止に繋げなければなりません。
    本書は、テレビでお目にかかる文化人と称する言論人を実名でどこが問題なのかを具体的に論評した労作です。彼らが、いかに無責任で事実ではない思い込みだけで発言しているのかよくわかります。
    具体的には、寺島実郎、田原総一朗、姜尚中、小林よしのり、井上ひさし、浅田次郎、大江健三郎、立花隆、本宮ひろ志など多士済々。巻末の通信簿もナイスです。
    特に、田原総一朗の評価コメントは秀逸。
    「エバる、怒る、ユレル、テレビを見ていてそれだけでも見苦しいのに、あの落ち着きのない態度に辟易。時に恫喝、時にすり寄りとご自身ではテレビを操っているおつもりかもしれないが、無責任で歪んた姿勢は百害あって一利なし。無思想なら無思想らしくあちこちにへつらわず引退すればいい。テレビでは芸者をやって、活字になるとテロ容認とは面妖なり。」
    過去に会談した著名人を呼び捨てにし、自分だけが真相を知っていると自慢げに語る田原総一朗は、もはや一発芸レベル。最近では老人ボケが目に余る。

  • 一方的に、筑紫哲也や井上ひさしなど著名人を批判し、イラク戦争の正当性を主張するプチ保守本。大江健三郎のことは「国家は悪なり」と断ずる化石人間とまで言う。田久保忠衛、いったい何の目的で愚かな言説をまき散らすのか。

  • 一つの視点として重要。
    でも結局、裏の裏は表に戻ってしまうことを忘れてはいけない。

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著者プロフィール

杏林大学名誉教授。昭和8(1933)年千葉県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、昭和31(1956)年時事通信社に入社。ハンブルク特派員、那覇支局長、ワシントン支局長、外信部長などを務める。平成4(1984)年から杏林大学社会科学部(現、総合政策学部)で教鞭をとり、平成22(2010)年より現職。平成17(1993)年に博士号取得。平成8年には第12回正論大賞受賞。専門は国際政治。産経新聞「国民の憲法」起草委員会委員長。国家基本問題研究所副理事長。
著書に『アメリカの戦争』(恒文社21)、『戦略家ニクソン─政治家の人間的考察』(中公新書)、『新しい日米同盟』(PHP新書)、『激流世界を生きて─わが師 わが友 わが後輩』『憲法改正、最後のチャンスを逃すな!』(以上、並木書房)など多数。

「2022年 『宿命の衝突』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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