- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594062606
感想・レビュー・書評
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巷にひろまっている「台湾は日本が好き」というイメージを少し砕く本。
おおおその意見には賛同しますが、(単純化が過度で)本書の議論にあまり説得力はありません。
なお、ネット上の本書へのレビューにはおかしな否定が多くありますが、おそらく、「自分たちは実はそれほど好かれていない」と言われて「そんなのウソだ」という典型でしょう。
【蛇足】
扶桑社新書としては、ふつうの出来だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
台湾渡航前の予習第三弾。
台湾在住10年の著者のリポートを期待して読んだ。どうしても保守VSリベラルの対比が出てしまうのだが、日台の歴史的絆、「萌日族」などで所期の目的は達成できた(5章の「対外戦略」は少し冗長)。
「2000年以降の台湾人はあらゆる面で日本への傾斜を強めている(151p)」はこの目で確かめたい。 -
題名が面白そうだと思って買ったけど、
この人の主観的決めつけが好きになれず。
最後は台湾から離れて行くし。
期待はずれ。 -
台湾には親日派が多い。同じように日本統治時代を経てきた韓国では「反日」が多いのに,台湾はちがう。…それは,日本統治時代,日本人が台湾にたくさんのいいことをしたからだ…という論調が保守派から出ています。
台湾に親日派が多いのは事実ですが,それはあの日本統治時代を心から懐かしんで,感謝しているからなのでしょうか。それとももっと別の意味があるのでしょうか。
本書は,一般的な保守派から言われているような親日台湾という幻想をはぎ取りながらも,では,いま,なぜ台湾は親日的なのかを分かりやすく説いています。
保守派にも左派にも距離を置きながら,自分の目で見た台湾を客観的に書いていて,私は,とても興味深く読むことが出来ました。
終戦後,日本軍が出て行ったあとにやってきた国民党軍が台湾人(内省人)に対して行った悪行と比べると,相対的に「日本統治の方がましだった」というだけのことだということも知っていないといけないですね。
台湾の人々が親日であることをいいことに,「戦前の日本を賛美して,あのときのような独自の軍隊を持とうとする」方向に日本が向かえば,現状の台湾や他の東南アジアの「親日」は「反日」へと向かうかも知れません。 -
この人の論は、基本的に好きではないです。
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台湾在住の著者が見た台湾の「親日」の度合い、そこから紐解く、著者が考える日本の外交方針について書かれた本。
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/3130009.html -
台湾生活10年になる著者ならではの台湾観察が随所に光ります。途中からは台湾論ではなく、世界における日本、国際社会における日本という話になってしまっていて、果たして本書のタイトルはこれでよかったのかと思うところもあります。