嘘だらけの日韓近現代史 (扶桑社新書 151)

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594069520

感想・レビュー・書評

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  • 書評はブログに書きました。
    http://dark-pla.net/?p=1522

  • 韓国人の歴史観は”ファンタジー”。当時の状況を考慮することはなく、現在の価値観で書き換え、嘘偽りを主張して恥じることはない。
    逆に日本人のお人好し過ぎる馬鹿さ加減にも厭れるが、主導する朝日新聞などのマスコミも何が目的なのか。中共のスパイに踊らされているのか。
    強い日本にならなければならない。
    韓国人の反日は単純な精神構造ではなく、ねじ曲がっていることを認識しなければならない。
    韓国が好きか嫌いか、と言われたら嫌い。しかし嫌いな国だからこそ、付き合わねばなりません。無理に好きになろうとするのではなく、自分を嫌っている相手にこそ、いう事を聞かせるべき。
    という本。0か1かで判断せず自分の軸を作ることの大切さを認識しました。

  • 憲政学者の倉山満による日韓近現代史。

    古代から朝鮮史はファンタジーに満ちているという指摘もさることながら、大半は近現代史に充てられており、その的確な指摘は目から鱗だった。

    そして、「嫌いな国だからこそ、付き合わねばなりません。無理に好きになろうとする必要はなく、自分を嫌っている相手にこそ言うことを聞かせるべきだと認識しましょう」というのは、日韓関係に限った話じゃなく(日中、日露、日米)、外交交渉術の基本だと感じた。

  • 1 頭の中身がファンタジー
    2 軍国主義でないと正気を保てない
    3 反日を言ってないと親日になってしまう

    そんな国と日本がどんな風に関係し、日本がなぜ何をして、かの国がどうして今に至っているのか。

    日本人の歪んだナショナリズムと歴史無知に基づくコンプレックス。

    あと、異様な人の良さだな。
    国民一般はそれでいいのだろうが、政治家、外交化がそれを利用するのか守るのか。
    きちんと戦略を描くこともなく、何をするのか。

    正直空恐ろしいわけで。

    主張の一つ一つを検証できるわけではないが、本として、面白い。

  • 韓国歴史ドラマが流行しているらしい。
    ドラマチックな展開、豪華絢爛たる衣装などが、その魅力として挙げられるが、李氏朝鮮時代を通じて、半島に染色の技術がなかったというのだから驚きだ。絢爛豪華な衣装などは想像上の産物にすぎない。
    そもそもが、水車を自力で量産できない低技術の国であったらしい。

    李氏朝鮮時代末期の南大門周辺写真を見た事があるのだが、貧民窟のような様相で、国力が備わっていた国家とは感じられなかった。

    李氏朝鮮の建国以来、明・清の属国であったこの国が揺れたのは、清の弱体化とロシアの南下政策、そして日本の近代化である。

    弱体化した清は、朝鮮の統治責任に関しては「我々の属国だが、独自の内政外交を行っているので、責任は負えない」というご都合主義な発言に終止する始末。
    日本側の「内政外交の権利を持っている国は独立国だ」との主張をのみ、日朝修好条規が結ばることとなる。

    この批判の多い日朝修好条規(不平等条規)だが、日本はそれ以前に清と日清修好条規を結んでいる。これは日清双方にとって最初の対等条約である。
    清は満州人の王朝とはいえ、朝鮮に対しては中華皇帝として接しているため、日清が平等なのに日朝もまた対等なら清国の面子が立たない。
    日本の狙いとしては、清から朝鮮を切り離す言質を引き出しつつ清の面子を立てて事を荒立てないという外交方針であったため、日朝修好条規の内容となった。
    この一連の流れは当時の東アジア世界の常識に沿った形であった。

    台湾領有に関しても、発端は明治初期におけるひとつの事件。
    沖縄県民を含む日本人が台湾において殺される事件が発生した。
    清はその責任を認めず、賠償金を払うどころか犯人の逮捕すらしなかった。
    そこで日本は領有権を主張するならば賠償金を払え、さもなければ日本が討伐するのを黙って見ていよと迫り、「台湾は化外の地である」との言質を引き出して台湾出兵を行い、現地の治安維持につとめたという歴史もある。

    明治三十八年、日露戦争で勝利した日本は日韓協約を結んだ。
    日本は朝鮮統監府を置いて、朝鮮を保護国とする。
    韓国は日本に外交権を日本に譲渡。
    日本は朝鮮を属国にする意思はなく保護国のまま現状維持するのがベストシナリオであった。
    経済的にメリットのない国と併合するのは、本土の経済的大混乱を招く恐れが懸念されたからだ。

    現代の東西ドイツ統一やEU統合をみればあきらか。

    それが伊藤博文の暗殺によって水泡に帰する。
    その後日韓併合の時代となり、日本は朝鮮半島を植民地化したと批判されることになる。
    しかし、「植民地」というのは搾取の対象となる国。
    当時日本は朝鮮半島に投資するという当時では考えられない行動をとっている。朝鮮名のまま陸軍中将まで出世した人材まで排出しているのだから、欧米的な植民地支配とは全く違う。
    欧米列強で植民地出身の人材が将軍になった例があっただろうか?

    よく日本統治時代の朝鮮半島では独立を求める民衆が立ち上がったという事が語られるが、その多くはロシア革命によって成立したソ連の支配下にあるコミンテルン(国際共産党)という謀略機関の暗躍といっていい。
    ちなみに、コミンテルンは朝鮮半島には朝鮮共産党をつくらせ、満州のパルチザンをを取り込みます。そのメンバーのひとりが金日成。

    日本と朝鮮半島の歴史において不幸な点は、
    1)日本が敗戦したこと。
    2)日韓併合に至ってしまったこと(保護国のまま維持する方がベター)
    3)日本の半島支配が欧米植民支配のように徹底できなかったこと。

    などが挙げられるのかもしれない。
    アジア主義の宮崎滔天や吉野作造など思想的な成熟と国益が結びつかないジレンマを感じさせる時代である。

    朝鮮半島の歴史から、日本の近代を見つめることで、アジア主義と国家主義で揺れ動いた当時の日本が見えてくるかもしれない。

    また、本旨とは関係がないが、現在の竹島問題における韓国の根拠というのが、日本の林子平が描いた地図らしい。日本においては市井の学者の描いた私文書なのだが、竹島が韓国のものであるという根拠の脆弱さを物語っていると思う。

  • 韓国を「国」としてではなく「場」として考えると納得いきますね。
    嫌韓として読むと違う受け止め方になってしまうかも。ニュートラルで読むべし。

  • 普段近現代史を中心に本を書かれていたり、CGSとかで講義されている倉山氏ですが、読み手がきちんと理解できるように古代から振り返ってくれているので理解しやすかったです。しかも書かれている内容に思わず「うんうん」
    「中国はお父様、自分は長男、自分より優れている次男なんて許せへん」的な考えがあるっていうのがよ~くわかりました。

    それから、私は韓流ブームの時に韓流映画やドラマがけっこう好きだったんですが、うま~く韓国の国策に載せられていたのかw

  • 嫌韓ブームになって久しいですが、淡々と史実を並べてみるだけでも、面白いことがわかる。かの地は太古の昔から現代まで、諸外国の代理戦争の場にすぎないのだ。201407

  • 朝鮮は所詮「場」であるという
    解釈が理解を深めた。

  • 『嘘だらけの近代史』シリーズは3冊目。
    今回もとっても楽しみにしていました。
    とはいえ、相変わらず人の名前とか時代の流れとか、
    なかなか頭に入ってこない私。
    もーどんだけ頭が悪いんだろう、と自己嫌悪。
    頭に穴でも空いてるんじゃないか?と思いたくなるほどです。
    我ながら情けない。
    人に説明できるくらいにならないと、ちゃんと理解したことには
    ならないと言われるのですが、いつになったらそうなれるやら。

    「朝鮮の歴史は完全にファンタジー」とか
    「こうなったのもすべて、朝鮮の自主性のなさからです。」とか
    はっきり言い切ってる部分や、ところどころに散りばめられてる
    チクチクとした倉山さんの一言、私は好きです。

    読みながら貼っていった付箋が結構な枚数になってるので、
    どれどれと読み返してみたら、そうやってチクチク書かれてる
    部分に多く貼ってありました(笑)。
    ずいぶん気に入ってたっぽい。

著者プロフィール

憲政史家

「2023年 『これからの時代に生き残るための経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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