第三の銃弾 (下) (扶桑社ミステリー)

  • 扶桑社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594069551

感想・レビュー・書評

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  • くーっ面白い!ネタバレだから書けません。一つ言えるのは、必ず極大射程を読んでからにしてください‼︎ シリーズ、これからゆっくり読んで行きますよー。2015/2 読了。

  • JFK暗殺事件と主人公の過去をうまく組み合わせた話を紡いだものではあるが、アメリカ人ほど、思い入れはないことと、予備知識並びに過去の作品における脇役たちの立ち位置を覚えていないことと、黒幕のモノローグが何故はさまれているのかわからず、謎の答えが最初から用意された上巻ではど正直、どうかなと思っていたが、下巻からは何とか盛り返した感があるが、やはり実話を下敷きにしたため、あまりに無茶はできず、主人公も老いて、あまりに何度も幸運にも尻の金属に助けられるということで、いつものアクション感は乏しい。また、最後には何故、モノローグをはさむ必要があったのかがよくわかるのだが、そうでなければ結末に至らない物語の作り方にはやはり無理が多かったと思う。

  • 「極大射程」のスワガーシリーズ。
    去年はケネディ大統領暗殺から50年ということで,それに関連する小説が多かったのでしょうか(キングも書いてました。)。
    スワガーがケネディ暗殺の真相を暴くというのがメインで,期待していた銃撃戦シーンも少なく消化不良でしたね。

  • ボブ・ザ・ネイラーシリーズ最新作。
    シリーズ最高傑作!「極大射程」を超えた!は明らかに言い過ぎ。「極大射程」の20年後の世界、且つ「極大射程」におけるボブの立ち位置を上手に、本当に上手いことJFK暗殺事件にはめ込んで、ザプルーダーフィルムやウォーレン委員会でよく知られた事実を元に作者の想像(創造?)を重ねて1級のサスペンスに仕上げています。
    上巻の終わり近く、ボブの決め台詞「狩りの時間だ。」が出てくるとゾクゾクします。
    徐々に謎を解き明かし核心に近づいていくボブ、ラスボスはボブを「最期の地」に誘い込もうとする。
    そして罠にはまったと思いきや。
    またもや丘の頂からボブ・ザ・ネイラーの大反撃が始まる!この辺は1種のお約束事です。
    怪獣が街を破壊する、キャリーがステージを火の海にする、と同様のカタルシスがあります。
    大銃撃戦は終わるが本当に悪い奴はまだ生きている、と思いきや、最後の一撃。これもお約束。
    安心して読めるサスペンスアクション巨編って言ったら変な誉めかたでしょうか。
    大変面白かったですが、私の中でこのシリーズ不動の1位は「極大射程」に変わりありません。2位は「ブラックライト」3位が「狩りの時」かな。本作は次点。
    ベトナムが遠くになるにつれボブの動機付けが弱くなるのは致し方のないところ。そこにJFK暗殺事件を持ってきたのは作者の慧眼。久々に楽しめましたよ。

  • ボブ、ますます歳とったが、最近では一番らしく活躍している。
    極大射程とつながるとは!
    ハンターの謎解きも見事。
    さて、ほれでJFK暗殺事件の概要は頭に入ったので、続いてキングのJFKものにとりかかる。それにしても毎度のことながらキングは分厚いね〜。

  • スワガー・サーガ以降のシリーズはイマイチだという巷の評判に惑わされて長らく手を出していなかったが、本作品の完成度は全盛期に匹敵するということで期待して読んでみた。結果的にはフツーの評価に落ち着いたが、なんとも言えぬ歯痒い読後感が後を引く作品ではある。

    上巻は吸引力が強い。ボブ・リーが老いたという軽いショックはあるにしても、サーガで経験した緊張感が蘇ってきてわくわくしながら読める。JFK暗殺という手垢のついた王道ネタの扱い方に、この作者のこだわりのスタンスが見て取れる。CIAやマフィアなどのザ・陰謀説には目もくれず、狙撃という観点のみで、あの日あの現場で何が起こっていたのかに迫っていく。この着眼点は斬新で新鮮。シューターの目線から公式報告の矛盾を突き、角度や速度の細かなポイントを検証していくシーンは読み応え抜群。そこに作家事故死の捜査が加わり、ボリュームのある展開にどんどん入り込んでしまう。

    がしかし、黒幕の回顧録の開始と共に、ストーリーは二手に分かれ、それぞれ独走していく。回顧録は冗長で飽きやすいかも。狙撃に対するボブ・リーの推論を裏付ける形で、小さな伏線や手掛かりがひとつに繋がっていく様は面白いが、よくよく考えるとやっぱり無理がある。歴史的事件の謎のピースに、自作のシリーズ・キャラを当てはめるのって頓珍漢よね。フィクションとノン・フィションが入り乱れ、もはやSFの範疇じゃないかとさえ思えてくる。

    多分、ボブ・リー・シリーズだと認識して読むことが正解なのでしょう。あくまでもシリーズ優先のストーリーなので、その意味での決着には納得できる。でもなあ。黒幕との対峙は別の機会にした方がよかったんじゃないの。JFKネタだけを堪能したかった。

  • 上巻にコメントしました。

  • ☆☆☆☆

  • 銃器・銃撃にこだわり、陰謀論を排したアプローチからJFK暗殺の真相にせまる過程がスリリング。”黒幕”の手記が冗長な気もするが、虚実の混ぜ方が絶妙で説得力を増し歴史推理のような興奮が味わえる。加えて、お約束のバトルアクションも楽しめる一粒で二度美味しい傑作。

  • 今回も相変わらずカッコ良い、主人公。どんな相手も狩ってしまう、ボブザネイラー。
    男の子なら確実に心惹かれます。

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著者プロフィール

Stephen Hunter
スティーヴン・ハンター

1946年ミズーリ州カンザスシティ生まれ。
68年ノースウェスタン大学卒業。
71年ボルティモア・サン紙に入社。
書評担当などを経て映画批評担当になる。
96年ワシントン・ポスト紙に転じ、
映画批評部門のチーフとなる。
2003年ピューリッツアー賞(批評部門)を受賞。

「2022年 『囚われのスナイパー(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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