道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594079017

作品紹介・あらすじ

【僕のこれまでが詰まった一冊です。――大谷翔平】

メジャーで新たな伝説をつくる大谷翔平が、渡米前、本書だけに「エンゼルスを選んだ本心」など、初めて明かされる事実を語り下ろした!

「メジャーのトップに行きたい。
長く野球を続けたい。 
何か新しいことを、他人がしたことのないことをやりたい」

他人の価値観ではなく自分の信念を貫く。
その根底にある圧倒的な向上心は、どこからきて、どこまでいくのか。
高校1年から8年間あまり、大谷の成長を見つづけてきた著者が、大谷のご両親、花巻東高校の佐々木洋監督、日本ハムファイターズのスカウトディレクター、GM、そして栗山英樹監督に丹念に取材をし、これまでどこにも出ていない大谷翔平の「素顔」を著した唯一無二の一冊。

【本書の内容より抜粋】
エンゼルス決定までの2週間/純粋な「野球少年」のまま/メジャー挑戦の最大にして唯一の理由/大谷家のリビング/大谷翔平の原点/末っ子気質/食が細かった子供時代/「野球ノート」に記された3つの教え/「目標設定シート」に掲げた163キロ/3年夏に訪れた歴史的瞬間/「二刀流」の発端/東日本大震災を経て/不安よりも興味が勝る/「宿題」は重ければ重いほどいい/「一番・ピッチャー・大谷」球史に刻まれた奇跡/大谷翔平のベストゲーム/野球の神様/二刀流のトレーニング/ダルビッシュ有との比較/他人よりも頑張れる自信/ピッチャーとしてはまだ50%しか能力を発揮していない/打率10割で100%の納得/「正解を探しに行く」――他。

【目次】
第一章 決断
第三章 黄金の国、いわて
第四章 北の大地
第五章 二刀流の真実
第六章 終わらない挑戦

感想・レビュー・書評

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  • ドジャースに移籍して、結婚までして、
    話題の人となっている大谷選手のノンフィクション。
    図書館で借りました。
    全然知らなかったのですが、
    既に文庫版が出ているのですね。

    ※道ひらく、海わたる~大谷翔平の素顔
    https://booklog.jp/item/1/4594084419?carousel=B0861F619C

    大谷選手ってどんな幼少期・学生時代を送ったんだ?、
    というのが自分の疑問だったのですが、
    まさしくその疑問に答えてくれる良書でした。
    だから自分的には満足度高いです。
    文庫版は買って、本棚に永久保存版にしたいくらい。

    で、冒頭の問いですが、
    一言で言うと、
    「大谷選手は、(今の姿に)なるべくしてなった」
    ということでしょうか。
    野球が大好きで、上手くなりたくて、
    誰もやっていないことを成し遂げるために
    努力を続ける。
    こんな人おるんや~としか言えません。。

    大谷選手の人柄が伝わってくる
    とてもいい本です。

  • 大谷翔平やご両親、監督の事を知りたくて読んだ1冊
    純粋に好きと思える事で、人はこんなにもひたむきに頑張れるものなんだと感心した。
    逆光に立ち向かう強いメンタル、ブレない心、向上心、プラス思考、最後まで諦めない粘り強さ、できるできないではなくやってみたいというチャレンジ精神、そんなひたむきな姿勢に応援せずにはいられないだろう。
    野球は真面目だけど、お茶目なところや表情豊かなところは見ていて飽きない。
    老若男女、みんなから愛される翔平の活躍を、これからも陰ながら見守っていきたいと思った。

  • 大谷翔平がいかにして大谷翔平になったのかを解き明かそうと丁寧に取材している本。
    周りや生い立ちを追うことで本人を多方面から掘り起こそうとしている。
    本人の思考はシンプルで、必要以上に多くを語らないイメージ。
    親御さんが特別な方針をもって育てたわけではないと謙遜されていたが、思春期になってもリビングに子供達が集まってくるくらい安心できる環境を提供しただけでも素晴らしいことだと思う。
    また、こうやって大スターになっても、驕らず淡々と生活している様子にも好感が持てた。

  • 野球はあまり興味がない私でも、すっかり大谷翔平のファンになってしまったので、この本を読んでみた。

    数年前に出版された本だが、大谷翔平がいかにして今の大谷翔平になったのかがよく分かりました。

    大谷の才能と人間力はもちろん、それに魅了された人達がいかに関わってサポートして、そして夢をみてきたのか、すごく伝わりました。

    息子には難しくて読めなかったけれど、読めるようになったら読むそうです。きっと子供達にも響くものがあると思います。

    【メモ】
    先入観は可能を不可能にする

  • 岩手出身のスポーツライター佐々木亨氏が,本人および関係者(家族,高校野球部の監督,ファイターズスタッフ)に取材し,大谷翔平の思考・能力(潜在的な部分も含めて)についてレポートする。大谷,身体的な能力はもちろんなのですが,何をやりたいのか,それを叶えるためにどう練習していけばいいのかを考える頭がすごいですね。花巻東監督佐々木洋氏の薫陶の影響の強さを知りました。ちょっと忘れていたけど,高校卒業時の大リーグ志望→ドラフト指名→ファイターズ入団のハラハラした展開を思い出します。そして,ファイターズ投手コーチの厚澤氏によると投手としてはまだ50%の能力しか発揮していないそうです。今回の故障,手術はしないで済むそうです。高校2年生に怪我をした際,それがきっかけで打撃の練習が多くなり今ある二刀流の姿に開眼した(それまではあくまでも投手大谷だった)そうなので,今回も怪我の功名とならんことを。

  • 2023年11月17日、大谷の2回目のMVP受賞が決まり、この本を読むと本書にある彼の「てっぺん」がまさに実現したことの事実に驚かされます。
    決して大谷は、「てっぺん」ではないと言うのでしょうが。
    野球に関して「とてつもなく楽しかった」からと野球を選び、そこに全精神を注ぎ、かつ、倦むことなく努力を続け、また、楽しみを感じ続けられる大谷の肉体能力とそれを引き出すことを可能にする彼の性格。
    そのふたつを比べると彼の心の持ち様、精神的性格こそが大谷の凄さ、大きさではないかと思います。
    50代まで野球を続けたいとの大谷の思いも綴られていますが、これからも野球の神様が大谷に微笑み続けることを期待し、願います。
    日本中の人間が同じ思いのはずですよね。

  • 大谷翔平はもう子供の頃からきっとそこら辺の人間とは違ったんだろう。

    読んでいて、もう尊敬としか言えない。

    この人が今まで歩んできた人生で出会ってきた全ての人たちは、“大谷翔平”という人物を輝かせるために彼に呼びよせられたのではないかと思うほど。

    大谷翔平の生き方、考え方を見習いたいと思ったがあまりにも凄すぎて、、無理そう。笑

    定期的に読み返したい本。

  • 大谷もやっぱり人間だ。喜怒哀楽あるだろう。だが、それが表面的には見えない。なぜか?この本から1つの答えが得られた。そして彼は、言うまでもなく、魅力的な人間だ。どうしてそうなんだ?
    家庭。出会い。育った環境など要因は様々だ。

    ただ言えるのは、なんでもいい一生懸命に、実直に取り組むべし!!ってことだろうと思う。

  • どんな育て方したのかなあと読んでみたかった。
    ご両親の人柄や選択、小さなことの積み重ねなのかな。
    自分で考えて行動する、野球が好き❤️これも大事。
    いまだに大人にやらされてる、体罰とか全く話にならない。

  • アマゾンで大谷関連の書籍の中で一番評価が高かったので読みました。筆者の佐々木さんは大谷が花巻東高校時代の15歳から密着取材された方です。知らなかったことがいっぱい。文句なしの評価5。

    大谷は日ハム時代から怪我がちだったことは知っていましたが、高校の時から骨端線(こったんせん)というものが、骨が成長段階にある故に残っていたため悩まされたことは知らなかった。

    また昨年メジャーでHR王争いをしましたが、本書が書かれた2018年の段階で大谷本人も周囲も投げるより打つほうが完成度が高いことを認めています。現在、打つ方で圧倒的な力を発揮しているのを予言しているかのようです。

    本書では大谷の両親や花巻東高校時代の野球部監督佐々木洋さんの証言が数多く出てきます。もし、大谷についてもっと知りたいと思われるなら本書をお薦めしたいと思います。

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著者プロフィール

北海道大学大学院文学研究院教授。1959年札幌生まれ。北海道大学大学院文学研究科修士課程修了。旅行代理店、民間シンクタンク、北海道立北方民族博物館(学芸員)勤務後、東北大学東北アジア研究センター助教授を経て現職。専門は博物館経営論、特にミュージアムにおいて数年かけて使命の再構築と事業評価設計のサポートを通した評価研究。主な論文、著書として「博物館における外部性と評価の今後の展開」『新訂 博物館経営論』(共編著)

「2021年 『学芸員がミュージアムを変える!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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