OKI――囚われの国

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 39
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594086046

作品紹介・あらすじ

「面白い展開、斬新です」
伊藤祐靖氏(海上自衛隊「特別警備隊」創設者)

島根県隠岐の島に謎の武装集団が上陸。
〝静かな支配〟を展開する彼らに政府は、自衛隊は?
国防を知り尽くした著者が描く、迫真のドキュメント小説。

謎の武装集団はマスコミを利用し、世論を分断する……これは明日にでも起こりうる、銃弾の飛び交わない「現代戦」だ!
正体不明の武装集団、世論を操作する情報戦、電脳空間で展開されるサイバー戦、ネットに煽られた国会前デモ、どっと押し寄せる半島からの難民、政府中枢に存する内通者……目まぐるしく変わる展開には、フィクションで片付けられない〝リアル〟がある。

感想・レビュー・書評

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  • 謎の武装集団が離島を占拠する話だが、銃弾が1発も撃たれない点でユニークな作品。
    社会に毒を撒き、分断し、破壊する、新しい形の、銃弾が撃たれない戦争の形。

  • 隠岐島が親しみを覚えた。有りそうな話。

  • 51我が国の体たらくな外交姿勢にはウンザリするが、この本では何が言いたいのだろう。右か左かちょっとハッキリしないねえ。テーマはいいから、外国の侵略者をもっと暴虐に描かないとあかんのでは?

  • 日本の穴をついてくる朝鮮半島。
    今の日本を冷静に考えるとあり得るので空恐ろしい。
    沖ノ島に行きたくなりますね。
    終わり方が急なので満足度が高くない。後編があるのでしょうかね?

  • ありえない話ではない。最後の脱出のところはもっとページ使ってもよかったのでは。

  • 過疎化が進み、国境の防人とも言うべき日本海沿いは限界集落ばかり。隠岐に限らず、どこでも起こり得る。「永久に手を上げる事を忘れた囚われの国」ではあるが、ここまでおバカな国民ではないだろう。前半のコメディタッチは深刻な事態から目を逸らす為?

  • ありえそう、恐ろしい。

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著者プロフィール

1952年、東京生まれ。一橋大学社会学部卒業後、

読売新聞記者を経て執筆活動に入る。1986年に

新聞社の舞台裏を克明に描いた『メディアの興

亡』(文春文庫)で大宅壮一ノンフィクション

賞を受賞。1996年、『兵士に聞け』(小学館文

庫)で新潮学芸賞を受賞。以後、『兵士を見よ』

『兵士を追え』(共に小学館文庫)『兵士は起つ

 自衛隊史上最大の作戦』(扶桑社新書)と続く

「兵士シリーズ」を刊行。7作目『兵士に聞け 

最終章』(新潮文庫)で一旦完結。その後、2019

年より月刊『MAMOR』で、「兵士シリーズ令和

伝 女性自衛官たち」の連載を開始。ほかに小説

『汐留川』『言問橋』(共に文藝春秋)、『デルタ

 陸自「影」の兵士たち』(新潮社)、

『OKI囚われの国』(扶桑社)など著書多数。

「2022年 『私は自衛官 九つの彼女たちの物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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