ハンティング 下 (ハーパーBOOKS M ス 2-4)

  • ハーパーコリンズ・ ジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596550460

感想・レビュー・書評

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  • 下巻に入って捜査はようやく進展を見せるが、終盤で犯人へと繋がるきっかけが些か安易過ぎて、ラストは著しく失速する。それに加え、犯人の人物造詣やその置かれた環境もステレオタイプなので、上巻で積み上げたディテールや緊迫感を活かせているとは言い難い。社会派ミステリーとしても中途半端な印象は否めず、実は物語の筋立てに関して引き出しの少ない作家ではないかとつい邪推したくなる。キャラクター小説として読む分にはすこぶる面白いのだけれど、本筋においてこのパターンが(とりわけ上下巻で)続くようだと、結構辛いかもしれないぞ…。

  • カリン・スローターの作品はまだ5作しか読んでいませんが、一貫しているのは受けた暴力から立ち直っていく強さを描いていると感じました。
    またクライマックスに向けて畳み掛けるような展開は、相変わらず流石だと思いました。

  • 初のカリン•スローター、読み終えてから検視官サラ•リントンと特別捜査官ウィル•トレントがそれぞれ主人公となる作品があり、本書でその2人の主人公達がクロスオーバーする作品だったことを知りました。

    その辺りをきちんと理解したうえで時系列に読み進めていればもっと違った読後感と評価になったのかも知れません。

    積読まみれの読書生活ですが、機会を作りデビュー作である「開かれた瞳孔」から手にとってみたいと思いました。



    説明
    内容(「BOOK」データベースより)
    捜査が難航するなか、新たな女性が行方不明になった。これまでの被害者と同じく、裕福で社会的地位が高く、やせ形の美人で嫌われ者―。だが被害者をつなぐ接点はなく、犯人の影は全く見えない。刻一刻と時間が過ぎるなか、ウィルは彼女たちが摂食障害を抱えていたことに気づく。そして、そこに隠された暗い秘密にも…。緻密な計画性と異常な暴力性をあわせもつ犯人のシナリオとは!?
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    スローター,カリン
    エドガー賞にノミネートされた『警官の街』や、発売するやいなやニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストにランクインした『プリティ・ガールズ』をはじめ、“ウィル・トレント・シリーズ”“グラント・カウンティ・シリーズ”で知られるベストセラー作家

    鈴木/美朋
    大分県出身。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 1巻でぐろいなぁと思い、読むのをやめようかと思ったけど、ラスト捕まった人のその後が気になったので、2巻も読んでみた。
    犯人は聖書・キリスト教に偏見があり、物語に食い込んでいた。また読もうとは思わないが、アメリカでは宗教が深く根付いていることがよくわかった。やはり日本は特殊なんだなと思った。

  • 捜査官ウィルトレントと検死官サラが出会うなんて、カリンスローター読者の気持ちわかりすぎてる!!!
    読み終えてしばらくたったんだけど、サラが持ってた手紙には結局何が書いてあったんだっけ…
    読んでるときはめちゃくちゃおもしろいのに、少ししたら内容忘れちゃう。けど面白いから続編も読みます。事件は解決だけど、ウィルやフェイスたちはこれからどうなるんだろう。気になる

  • あとがきを読んで知ったんだけど、どうもこの本はシリーズものらしい。
    だから話の進め方が強引だな?と思ったり、最後フラグ回収してないな、と思ったりしたのかな…。
    それでも、フェイスとウィルがこの事件はポーリンが始まりだって思うに至ったところが理解できない。この流れでなぜポーリンが原因だと思うのか不思議で仕方なかった。そして最後までそこはわからなかった。

  • 捜査が難航するなか、新たな女性が行方不明になった。これまでの被害者と同じく、裕福で社会的地位が高く、やせ形の美人で嫌われ者―。だが被害者をつなぐ接点はなく、犯人の影は全く見えない。刻一刻と時間が過ぎるなか、ウィルは彼女たちが摂食障害を抱えていたことに気づく。そして、そこに隠された暗い秘密にも…。緻密な計画性と異常な暴力性をあわせもつ犯人のシナリオとは!?

  • 上巻で被害女性達に共通すると思われる摂食障害に辿り着いたウィルとフェイス。
    調べを進めるうちに、次第に犯人の足跡も見え隠れし始め怪しい人物も浮上。

    第一被害者アナの自宅を捜査中に発見された幼児をめぐる関係者の傍若無人ぶりに見せたウィルの暴力性。
    シリーズ通して暗躍するとされている妻アンジーにことごとく手玉にとられるウィル。
    普段は平静な態度を崩さないウィルの内面の葛藤、底深さが垣間見え、さらにぐっと興味が引き立てられた。

    物語には、あまりフーダニット的なことは考えていなかったこともあるが、真相に対する目くらましにもしてやられた。
    答えはそこにあったのね。。

    全体として、事件の残虐性が好みの分かれるところだとは思うが、とにかくウィル、フェイス、サラそしてなによりアンジーのキャラがとても立った物語展開で面白い。
    続き読みます。

  • なかなか犯人を絞り込めずに奔走するウィルとフェイス。お互いに個人的な厄介事を抱え手がかりを一つ一つ検証し犯人につながる手がかりを探して行動する。
    下巻も残りページが少なくなってきても、なかなか犯人につながらないので、読者が心配になり始める。その後一気にクライマックスに向かって突き進む展開。
    シリーズとなっている二人の主人公が交わる作品と、あとがきにあった。
    著者の書籍は多数翻訳されているようなので、また他の作品もきっと読むことになるだろう。

  • 残虐な内容でドキドキしたものの、最後はあまり盛り上がらず。。。主要な登場人物のキャラクターは良かったので残念。

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