ハンティング 下 (ハーパーBOOKS M ス 2-4)
- ハーパーコリンズ・ ジャパン (2017年1月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596550460
感想・レビュー・書評
-
下巻に入って捜査はようやく進展を見せるが、終盤で犯人へと繋がるきっかけが些か安易過ぎて、ラストは著しく失速する。それに加え、犯人の人物造詣やその置かれた環境もステレオタイプなので、上巻で積み上げたディテールや緊迫感を活かせているとは言い難い。社会派ミステリーとしても中途半端な印象は否めず、実は物語の筋立てに関して引き出しの少ない作家ではないかとつい邪推したくなる。キャラクター小説として読む分にはすこぶる面白いのだけれど、本筋においてこのパターンが(とりわけ上下巻で)続くようだと、結構辛いかもしれないぞ…。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カリン・スローターの作品はまだ5作しか読んでいませんが、一貫しているのは受けた暴力から立ち直っていく強さを描いていると感じました。
またクライマックスに向けて畳み掛けるような展開は、相変わらず流石だと思いました。 -
捜査官ウィルトレントと検死官サラが出会うなんて、カリンスローター読者の気持ちわかりすぎてる!!!
読み終えてしばらくたったんだけど、サラが持ってた手紙には結局何が書いてあったんだっけ…
読んでるときはめちゃくちゃおもしろいのに、少ししたら内容忘れちゃう。けど面白いから続編も読みます。事件は解決だけど、ウィルやフェイスたちはこれからどうなるんだろう。気になる -
捜査が難航するなか、新たな女性が行方不明になった。これまでの被害者と同じく、裕福で社会的地位が高く、やせ形の美人で嫌われ者―。だが被害者をつなぐ接点はなく、犯人の影は全く見えない。刻一刻と時間が過ぎるなか、ウィルは彼女たちが摂食障害を抱えていたことに気づく。そして、そこに隠された暗い秘密にも…。緻密な計画性と異常な暴力性をあわせもつ犯人のシナリオとは!?
-
なかなか犯人を絞り込めずに奔走するウィルとフェイス。お互いに個人的な厄介事を抱え手がかりを一つ一つ検証し犯人につながる手がかりを探して行動する。
下巻も残りページが少なくなってきても、なかなか犯人につながらないので、読者が心配になり始める。その後一気にクライマックスに向かって突き進む展開。
シリーズとなっている二人の主人公が交わる作品と、あとがきにあった。
著者の書籍は多数翻訳されているようなので、また他の作品もきっと読むことになるだろう。