- Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596913135
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図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
我が子をこの手で抱けるかもしれない―やむを得ず手放した息子との再会を前にして、モリーは高まる期待を必死に抑えつけた。そもそも息子の養母は私の顔も見たくないはずなのに、なぜ招いたのだろう…。邸宅を訪れると、養母は不治の病に冒されており、思いがけず温かく迎えてくれる。だが養母の親しい友人、キーガン・マッケトリックはかつて一度会っただけのモリーを見るや否や、今すぐ町から出ていけと言い放った。彼女が息子を奪い返そうとしていると決めつけて。頭ごなしに侮辱され、モリーは激しい怒りに身を震わせた。
人がひとつの決断をするときの背景は、他人では推し量れない部分もある。その推し量れない部分がこの物語の厚みとなっているように思いました。
子供を手放す理由、子供を託す理由。
いいとか悪いとかではなく、誰に感情移入するかで同じ事柄が違って見えてくる。
サイキーが潔い。
キーガンは前作でもさびしい思いをしていたので、せめて娘のデボラがどうにかなればいいと思っていたのです。
日本より血は関係なく、そして牧場を再度始めるという状況。
これからのスピンオフでロバやキーガンの牧場がどうなっているか喜しみ。
7月の牡丹。
すばらしいプレゼントだと思います。
Mckettrick's Heart by Linda Lael Miller -
我が子をこの手で抱けるかもしれない―やむを得ず手放した息子との再会を前にして、モリーは高まる期待を必死に抑えつけた。そもそも息子の養母は私の顔も見たくないはずなのに、なぜ招いたのだろう…。邸宅を訪れると、養母は不治の病に冒されており、思いがけず温かく迎えてくれる。だが養母の親しい友人、キーガン・マッケトリックはかつて一度会っただけのモリーを見るや否や、今すぐ町から出ていけと言い放った。彼女が息子を奪い返そうとしていると決めつけて。頭ごなしに侮辱され、モリーは激しい怒りに身を震わせた。
人の話しを聞かない強引系ヒーロー。ヒロインに対しては最初は辛辣。それぞれの人に事情があることを理解しないし、しようとも思っていない。でもそんなヒーローにも弱点が一杯。失敗した結婚、その結果の娘との別居生活、うまくいかない仕事、幼なじみの死。でも兄弟のように育った従兄弟たちがヒーローの助けになり、娘はヒーローの宝。<br>
死にゆく幼なじみのたっての願いを聞き入れて、ヒロインと結婚することになったヒーロー。でも便宜的な結婚の筈なのにヒロインに感じるものがある。ヒロインにとってヒーローとの結婚は、やむなく養子に出してしまった我が子を取り戻すチャンスであり、どうしても断れない。そのうえヒーローを愛してしまっている。でもヒーローに愛されているとは思っていない。そのあたり複雑に絡み合って切ない。