- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620107141
感想・レビュー・書評
-
幼馴染の4人。18歳のとき一人が事故で亡くなり、残った3人はそれぞれ罪悪感を持ちながら生きていく。
29歳、37歳、49歳と時間が経過。
昼ドラ的な流れがとても読みやすかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人生の些細な出来事で、一緒に添い遂げられない男女っているよな。それぞれに、其れなりの人生を歩んでいくんだけど、でも、死ぬ時までずっと、やっぱり好きだったり。
-
今まで読んだ唯川さんの作品とはまったく違った小説でしたが
やっぱり読みやすく、こういう唯川作品をもっと読んでみたいと思いました
いつものドロドロしたサスペンス劇場か?!って作品も人間くさくて好きですが
これは読み終えて 心が温かくなると言うか
いつもの唯川作品に出てくる同じ人間の建前の部分をみているような感覚になりました -
泣きました。一気に読み終わった。人生いつでもやり直せるんだと教えてくれる話
-
高校生の時、登山中に仲間を失ってしまった三人。それぞれのその後の人生を描いている。悲しい出来事の連続に涙が出てきましたが、ラストの女性二人の前向きな姿勢に救われました。
-
人生って何時なんどきどうなるか、
わからないものだ。。。 -
唯川恵さんの作品にしては一風違う作風だったかな。
学生のときにおきた出来事がそのあとの人生を変えていく、こんな風に運命って変わるんだなぁと感じた作品。 -
軽井沢で生まれ育った二人と
軽井沢に別荘を持つ二人。
幼馴染の4人が高校卒業の記念に登った浅間山で
4人の運命を大きく変える事件が起きた。
その後のそれぞれの人生を描く物語。
タイトルと作家の先入観で
軽めのラブストーリーかと思ったら
壮大な人生ドラマだった。
もちろん恋愛も大きく絡むけれど。
読み応えたっぷり。
ただ主軸の3人以外の登場人物の描写が少々浅く
その分感動が少々薄れた感あり。
【図書館・初読・3/14読了】 -
図書館に行って、借りるものないなー。どうしようかなー。
と思っていたところに、読んだ本を戻すコーナーに ポソン と置いてあったので借りてみました。
ひさしぶりの、ゆいかわけい。
プロローグの浅間山のところから、涼しい空気が流れ込んできて、お話に引き込まれました。
お話が始まって、終わるまで、この本に出てくる登場人物は30歳くらい年をとります。
その間ずーっと、くるくる変わる感情などとともにいるので、自分もいつかこうなるのか〜。。など、現実に引き戻される感じです。
年を重ねるほど重くなるものもあるし、あきらめの先にある、ささやかな幸せもある。
なにがほんとうの「しあわせ」なのか、どうあれば「よい人生」と呼べるのかは分からないけれど、無駄なものって何もないんじゃないかな。と思いました。
一番不幸なのは「なぜこんな人生を送るハメになったんだ」と苦悩すること。
自分の考え次第なんだなぁ。
☆気になったぶぶん
柏原と稀世。
看護士を辞めることになり、いったい次に何をすればいいかわからず、不安な気持ちを持て余していた時、柏原からプロポーズされた。嬉しかった。心から安堵した。しかし、その嬉しさや安堵の中には計算はなかっただろうか。
もう仕事を探す必要はない。相手が医者ならそれなりに安定した人生を送れる。母もさぞかし喜ぶだろう。世間もとやかく言わない。そんな心積もりがなかったと言えるだろうか。
柏原の気持ちに嘘がないことはわかっている。だからこそ、稀世は落ち着かなくなる。その柏原に応えるだけの愛情が果たして自分にあるのか、改めてそのことを考えてしまう。
柏原の思いが真っ直ぐであればあるほど、胸の底に湛えていた自分の狡さを見せつけられたような気がした。
堅田のことば。
「自分が何をしていいのかわからない時は、まず、自分のできることをするべきなんじゃないか」
創介。
「若い頃はとにかく答えが欲しかった。答えがない生き方なんて、不安でできなかった」
「答えなんかないってわかったよ。もっと言えば、答えなんか求めるから不安になるんだ。ただ、生きればいい。生きられるうちは、それだけでいい」 -
やっぱり唯川恵好きだと思った。