堂島物語

著者 :
  • 毎日新聞社
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本棚登録 : 127
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620107196

感想・レビュー・書評

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  • Presidentかなんかに啓蒙本として記載されてたので
    購入。結構おもろい。

    日本史専攻なので江戸時代
    に貨幣経済への移行期における大阪米取引での
    金融技術の発達はしっていたけどそれを小説版で
    分かりやすく説明してる。

    蔵屋敷が=銀行で仲買人が証券会社やその他金融業者
    ってかんじかな?ファンドみたいな。。

    とにかく興味深い一冊だった。

  • 江戸時代、米取引の世界に生きた一人の男のサクセスストーリー。

    非常に面白かった。真っ直ぐで揺るぎない信念を持つ主人公がとにかく格好良いし、米取引の世界でめきめきと才覚を顕していく様は読んでいて気持ち良い。主人公を助ける周りの面々も魅力的。単なる経済モノに終わらず、家族モノ、友情モノ、恋愛モノと様々な話が組み込まれており、飽きることなく一気に読めた。これの続きがあるようなので、読むのが楽しみ。

    • nico314さん
      サクセススト-リーは、わくわくどきどき感がたまらないですよね。
      商売における成功って、この本ようなシンプルなところに真実があるのかしらと思...
      サクセススト-リーは、わくわくどきどき感がたまらないですよね。
      商売における成功って、この本ようなシンプルなところに真実があるのかしらと思わせますね。
      2012/12/30
    • みかりんさん
      nico314さん

      コメ&ポチ、ありがとうございます。多少ご都合的なところはあっても、然るべき人間が相応の努力をして成功していく姿を読んで...
      nico314さん

      コメ&ポチ、ありがとうございます。多少ご都合的なところはあっても、然るべき人間が相応の努力をして成功していく姿を読んでいくのは、此方も勇気づけられるし、気持ちいいものですよね。私はこういったサクセスものや勧善徴悪モノが好物だったりします。
      フォローもしてくれてありがとうございました。
      2013/01/11
  • 大阪の米問屋へ丁稚に行った吉佐が主人公の話です。地味な表紙と富樫倫太郎という作家の小説。見過ごしてしまうかもしれませんが是非おすすめします。時は江戸時代、米相場や商家の取引やしきたりが興味深い。日々の生活、身分の違いや人間模様など、時代小説にほとんどなじみの無い私には新鮮で、とても読みやすく、面白くてどんどんページが進みました。吉佐がとてもいいです。辛い目に遭いますがひねずに、ずるいことをせず、自分を納得させることを心得ているのに感心します。人の言葉に耳を傾け自分でものごとを考えるところ。吉佐の成長は読んでいて救われます。たなぞうでこの本を知り、読むことができてほんとに良かった。今の自分の辛い境遇はなかなか改善することはなく、読書がいちばんの助けになっている。この小説はつらい心に寄り添ってくれるような気がした。吉佐のがんばりや出世に励まされた。この小説の中にたくさんの人生が詰まっている。人はやがて死んでゆく。小説を読んでいろいろ身にしみる。

  •  継母に疎まれ、生まれ故郷の埜登村から、丁稚としては薹の立った16歳で奉公に出た主人公、吉佐の成長の物語。
     実は、農林水産本として白羽の矢を立てたのだが、恋あり、有情あり、敵対有りの、ビルドゥング・ロマンスでありました。
     いや、面白い。
     米の先物取引についても、後継する作品でも言及されており、(農業)経済小説なのでもありますね。
     続きを読んでいますが、ページを繰る手が止められぬ。

  • 痛快!爽快! けど、こんなうまいこといくかいな…いやいや言うまい、苦労の先にはきっと明るい明日がある!と、ちょっと時代劇がかった感想で。 冨樫倫太郎さんの多彩に感謝!

  • いやぁ、久々スカッと清々しいものを読ませてもらった。何度読んでも先物取引の仕組みが理解しきれないけど、そんなこと関係なく、読んでてハラハラして、ためになって、悲しんだり、喜んだり、いいものを読んだ後は、得した気分なるのだけど、これはかなりお得だった。あー、続けて富樫倫太郎作品を読みたい。

  • ●2014/10/16

    こういう人生を送りたい。

    ●2018/3/2

  • 2014/8 久々に一気読みしました。株で痛い目にあっていることは恥じるばかり。面白かった。

  • 時は、徳川政権が安定を迎える享保年間。長 い戦国の世が終わり人々の暮らしに余裕が出 る事で加工品の値が上がり、更に農地改革が 進み、米価だけが下落する、所謂”諸色高の 米価安”という問題が発生した時代でもあ る。 一人の小作農の小倅が大阪堂島に店を 構える米問屋に偶然にも奉公に出る所より物 語が始まる。出世の見込みのない身分ではあ るが持ち前の生真面目さと明るさにて周囲の 人々に助けられながら米相場を学んで行く事 になる。特徴は出世階段を一歩一歩上る主人 公の清々しい生き様をテンポ良く刻みつつ、 当時の商家の慣わし、米相場と先物取引など 経済活動根幹のルーツをわかり易く背景も含 めて克明に記す。兎に角面白い。

  • この人の書くもの、男の描写がイイかも。

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著者プロフィール

1961年北海道生まれ。98年に『修羅の跫』で第4回歴史群像大賞を受賞しデビュー。以降、時代小説や警察小説を中心に活躍。本書はドラマ化もされた「生活安全課0係」シリーズの主人公・小早川冬彦が、警視庁本庁から日本各地へ活躍の場を広げていくシリーズ第2弾。著書に「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」「スカーフェイス」「警視庁SM班」などのシリーズ他多数。

「2023年 『スカイフライヤーズ 警視庁ゼロ係 小早川冬彦Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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