下流の宴

著者 : 林真理子

• 毎日新聞社 (2010年3月25日発売)

感想・レビュー・書評

[もちもちの実さんの感想 · 2012年10月31日]

新聞小説だったらしいですが時代も変わったね
切り口が新鮮で面白くあっという間に読了

いつものドロドロした女性関係もなくあっさりと

いまだにこうもバブルな香りを出せる林さんってすごいなと思う
昔は嫌いだったけどこの頃よく読む

昔を懐かしんでるのかな・・・

[usagisannさんの感想 · 2012年10月30日]

さすが林さん。時代の切り取り方が鮮やかです。今の社会の、子育ての閉塞感をうまく描いています。自分は何とか中流にしがみつけたけど、自分の子どもたちにその保証はなく、下手すると、そこここに下流の落とし穴が！

[mianchaodahaiさんの感想 · 2012年10月3日]

お母さんはあまりに教育熱心になると、子供はそのうち期待の重さに圧倒され、ダメになるかな？

[suomiさんの感想 · 2012年9月26日]

著者は本当によくそれぞれの世界のことがわかっている。とてもためになった。面白かった。

この母親はかなりひどすぎるが、このテレビドラマを、息子を持つママ友（複数）が絶賛していたのがわかる気がする。（私はドラマは最後の方を少し見ただけ）

それにしても、翔は働いているだけまだまとも、ということにこの母親は気付かない。
父親が一番まともだが、結局は逃げているのが残念。妻がこんなで、彼は幸せなのだろうか。

自分の人生と照らし合わせ、色々と考えさせられた。今の年齢のうちに読めて良かった。

図書館への返却期限を過ぎてしまってから読み始めたので、早く返そうと必死に読んだ。字がびっしりで、分厚く、元々読むスピードが遅いから大変。
それにしても、よくあることだが、数か月も待たされた本がいっぺんに４冊も貸し出されたりするとしんどい。(2011年9月読了）

[Maxyさんの感想 · 2012年9月16日]

どストライクの現代小説。
登場人物はそれぞれの個性をより誇張して描かれているが、全てが現代人の心に一度は引っかかること。
誰の人生にも正解はないが、間違いもない。人生は親のものでも子のものでもない、自分のものである。

[aliceupaliceさんの感想 · 2012年8月10日]

すごく不快で、救いもあるような、ないような…
でも一気読み。
多分、似てるのかな。

[chelsea-73さんの感想 · 2012年8月7日]

結構長い話ですが、各登場人物の視点からの切り口でおもしろかった。

[tomontotomonさんの感想 · 2012年8月6日]

姉の勧めで読んだけど、あんまりだったー。
あの母親の見栄っぱりさに嫌気がさして、途中で読むのやめようかと思った…
でも最後まで読んだら、沖縄の子がスッキリさせてくれ、気持ちよく読み終えることが出来ました。

[kei_mさんの感想 · 2012年7月29日]

面白くはあったが、後味は良くない。
努力した人が報われるのはいいし、何もせず批判だけする人ほど嫌なものはない。
だが上流思考を否定しなくてもいいと思う。
少なくとも娘の可奈は一貫して頑張ってきたのだから報いてほしかった。
(図書館)

[gremlinhanaさんの感想 · 2012年7月16日]

ただの林真理子作品ではない印象の一冊。時代の移り変わりと世代や育った環境によるそれぞれの価値観がはっきり描かれていた。

著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん！』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。