- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620210629
感想・レビュー・書評
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大平一枝『東京の台所』毎日文庫。
著者が実際に訪ねて歩いた『台所』の中から50軒の『台所』をセレクトし、住人の生活ぶりなどを交えて、写真と文章で紹介するルポルタージュ。
本作を読んでいて、妹尾河童の『河童が覗いたトイレまんだら』などの一連の作品を思い出した。もしも、妹尾河童が本作と同じテーマでイラスト&エッセイを書いたとしたら、『河童が覗いた東京の台所』というタイトルなのかなと空想したりした。
『台所』ブームの原点の書だと言うが、そんなブームがあったとは知らなかった。
紹介された『台所』を見ていると、『生活のための便利に工夫した台所』と『Instagramなどに紹介するために作った映える台所』の2パターンがあるように感じた。
日本茶喫茶店主の台所、多国籍シェアハウスの台所、ひとり暮らしの台所、ホームレス夫婦の台所などなど50人の台所から人生が垣間見える。
自分の実家は元々建売の文化住宅がベースで、それを改築したので、ごく普通の台所である。自分が20代の終わりに意を決して購入した新築建売の家の台所は対面キッチンでリビングとの目隠し壁が洒落ていた。昨年、終の棲家にと購入した田舎の平屋の中古住宅の台所は実家の台所と似たような造りでノスタルジーを感じる。
本体価格1,000円
★★★★詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ここに載っている台所たちは、よくあるインテリア雑誌の台所特集とは全く違って、生活感が溢れてまくっている
そしてそれが一人一人の生活を物語っていて、読んでいてその家に住んでいるかのような感覚を味わう事ができた
きっと私の台所も、彼の台所も、友達の台所も、それぞれその人を表すんだろうな -
台所に焦点をあてた写真ルポ。
「東京」だからという場所の利もあるけど
著者ができるだけたくさんの人々の
台所の写真を撮り、話を聞いているから
多種多様な生活がうかがえる。 -
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