東京の台所 (毎日文庫 お 4-1)

著者 :
  • 毎日新聞出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620210629

感想・レビュー・書評

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  • 大平一枝『東京の台所』毎日文庫。

    著者が実際に訪ねて歩いた『台所』の中から50軒の『台所』をセレクトし、住人の生活ぶりなどを交えて、写真と文章で紹介するルポルタージュ。

    本作を読んでいて、妹尾河童の『河童が覗いたトイレまんだら』などの一連の作品を思い出した。もしも、妹尾河童が本作と同じテーマでイラスト&エッセイを書いたとしたら、『河童が覗いた東京の台所』というタイトルなのかなと空想したりした。

    『台所』ブームの原点の書だと言うが、そんなブームがあったとは知らなかった。

    紹介された『台所』を見ていると、『生活のための便利に工夫した台所』と『Instagramなどに紹介するために作った映える台所』の2パターンがあるように感じた。

    日本茶喫茶店主の台所、多国籍シェアハウスの台所、ひとり暮らしの台所、ホームレス夫婦の台所などなど50人の台所から人生が垣間見える。

    自分の実家は元々建売の文化住宅がベースで、それを改築したので、ごく普通の台所である。自分が20代の終わりに意を決して購入した新築建売の家の台所は対面キッチンでリビングとの目隠し壁が洒落ていた。昨年、終の棲家にと購入した田舎の平屋の中古住宅の台所は実家の台所と似たような造りでノスタルジーを感じる。

    本体価格1,000円
    ★★★★

  • プレゼント:大平一枝 著「東京の台所」 (毎日文庫)をプレゼント | 毎日新聞「トクトクプレミア」【応募締切】2024年3月18日
    https://mainichi.jp/premier/tokutoku/articles/20240214/tk2/00m/100/001000d

    SUNDAY LIBRARY:堀 和世・評『東京の台所』大平一枝/文・写真 | 毎日新聞(2015/4/14有料記事)
    https://mainichi.jp/articles/20150414/org/00m/040/018000c

    市井の人々の台所を取材する大平一枝さん「何事もなく生きている人は1人もいない」|NEWSポストセブン(2023.01.17 女性セブン)
    https://www.news-postseven.com/archives/20230117_1832297.html?DETAIL

    【著者インタビュー】大平一枝『それでも食べて生きてゆく 東京の台所』/台所の話を手がかりに市井の人の人生を辿るノンフィクション | 小説丸(2023/01/22)
    https://shosetsu-maru.com/interviews/book-review-1064

    東京の台所 (毎日文庫) | 毎日新聞出版
    https://mainichibooks.com/books/essay/post-654.html
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    (yamanedoさん)本の やまね洞から

  • ここに載っている台所たちは、よくあるインテリア雑誌の台所特集とは全く違って、生活感が溢れてまくっている
    そしてそれが一人一人の生活を物語っていて、読んでいてその家に住んでいるかのような感覚を味わう事ができた
    きっと私の台所も、彼の台所も、友達の台所も、それぞれその人を表すんだろうな

  • 台所に焦点をあてた写真ルポ。

    「東京」だからという場所の利もあるけど
    著者ができるだけたくさんの人々の
    台所の写真を撮り、話を聞いているから
    多種多様な生活がうかがえる。

  • おしゃべりな台所 32人の台所物語:文化住宅・美の基準 浅賀や住宅 筑80年・DIYの聖堂 充実の70代ひとり暮らし 米軍ハウス暮らし ものが溢れて昭和の香 仕事場兼生活の場 ベジタリアンライフ 台所点前 ひだまりの家 かりそめの街・台所 足るを知る暮らし  台所図鑑:多国籍シェアハウス 定住型ホームレス夫婦 粋人の昭和空間 フェラーリレッド 山男のコックピット厨房 下町ひとり暮らし 心臓病から3年→料理連載 オープンキッチン ないけどある・あるけどない 狭小住宅で快適に暮らす条件 東京の普通 台所≒魔法

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著者プロフィール

大平 一枝:作家、エッセイスト。長野県生まれ。大量生産、大量消費の社会からこぼれ落ちるもの・
こと・価値観をテーマに各誌紙に執筆。著書に『東京の台所』『男と女の台所』『もう、ビ
ニール傘は買わない。』(平凡社)、『届かなかった手紙』(角川書店)、『あの人の宝物』(誠
文堂新光社)、『新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく』(大和書房)ほか。
「東京の台所2」(朝日新聞デジタル&w)、金曜エッセイ「あ、それ忘れてました(汗)」
(北欧、暮らしの道具店)、「令和・かぞくの肖像」(OIL MAGAZINE)など連載多数。


「2021年 『ただしい暮らし、なんてなかった。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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