死とは何か さて死んだのは誰なのか

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著者 : 池田晶子
制作 : NPO法人わたくし、つまりNobody 
  • 毎日新聞社 (2009年4月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620319278

死とは何か さて死んだのは誰なのかの感想・レビュー・書評

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  • ジャンルとしては哲学エッセイと呼ばれるそうです。
    ここから既に「言葉」とはなにか、
    「意味」とはなにかという問題を突きつけられている気がします。
    いわゆる常識的な(これ以外にどうやって形容したらいいのだろう?)「哲学」とは一線を画す。
    しかし「エッセイ」として括るにも抵抗がある。
    言葉の限界と、しかし言葉によって分類せざるを得ないという絶対的な矛盾と疑問。

    考えるとはいかに難しいことか。

    書かれてある言葉は優しく平明であり、
    書かれてあることも極めてありきたりの問題。
    だから筆者の言わんとしていることが分からないことはないのだ。
    しかし、ひとたびそこに書かれていることを考えてみようとすると、「分からない」。

    どうしてよいのか分からない。
    どう言葉にしてよいのか分からない。
    そもそも「考える」というのが、どういうことであったのかさえ「分からくなる」。

    それは私があまりにも考えることから遠く離れてしまったためか。
    言葉を道具として使うことに馴染みすぎてしまったためか。

    少し「考える」ということについてしっかりと考えてみたいと思った。

  • 哲学科出身のくせに考えることがどうもにがてで、すぐに安易なこたえを出そうとしてしまうのが、わたしの悪い癖ということに本書を読んで気付く。池田さんは考えていることが当たり前。それが仕事なので365日休みはない、となるほど。考えること、人間のあたりまえの行為をこれ程普通にしている人はいるだろか、びっくり。

  • 池田晶子の著作を幾本か読みましたが、この本は、私の関心事の「生死」の問題に焦点が当たっていますので、殊更素晴らしく思いました。結局、生死、自分、人生は、「なぞ」、絶対不可解と言っています。レビューを書くほど考えがまとまっていませんが、書いてみました。悪しからず。

  • 平易な文章で哲学的なことが書いてある。コラム集みたいな。でも、たまに難しい。死の先は関知できないので怖がる理由がない、と言うが、現在の自分において将来の不安を感じるのは普通では?お前の家は数年後には爆発するだろうと予言されたら、真実かはともかく怖いだろう。死んだあとは感受性がないから、怖い理由がないというのは死んだあとの話であって、現在は怖いと思うのだから仕方がない。

  • 最後に収録されている講演の原稿が、この作品で最も言いたかったことだろうと思います。死の直前の著者の「考える」という事への情熱を感じた1冊でした。

  • もっとも大切なのは自分で考えること。新聞や雑誌に掲載されたコラムなどを集めたもので、どこからでも読んで考えることができる。

  • 高校の現代文の先生に紹介されて池田さんのことを知った。このシリーズは池田さんの未発表の原稿の内、「死」に関するものを集めた本。どれも雑誌や新聞のコラムに載せるものなので一つ一つが長くなく読みやすい。人間の抱える問題は突き詰めれば、「生きるとは何か」「死とは何か」「私とは何か」に収束する。そしてその問題について悩むことより考えること。これこそが、よりよく生きる上で大切なのだと教えられた。

  • この本の最期に収録されている、医療関係者に向けた講演「死とは何か −現象と論理のはざまで−」は一読の価値がある。
    この講演は著者の体調悪化により実現しなかったが、著書の最期の仕事として医療関係者に死とは生とは何かを問うという内容はふさわしいと思う。
    私自身、医療機器の開発に携わっているが、機器の精度があがるにつれ、今までは見えなかった物が見え、病気といえぬものが病気と診断されることに疑問を持っている。
    世の中は、健康であれ、早期発見しようとしているが、自覚症状もないのに診断を受けたとたんに病人のレッテルを貼られることに違和感を覚えていた。
    講演の中で、読者の高校生の書簡を引用し、医療関係者の在り方を問うているが、この難題に明確な答えなど無く、疑問を自覚しつつ常に考え続けなければいけないことに改めて気付かされた。

  • 作者は繰り返し死をつねに考えろと言っています。自分の死は自分のものでないとも言っています。だって自分の死を自分が知ることはできないから。そして、死を考えることが、どのように生きることかにつながると。誰もがいつか必ず死にます。そしてここに在ってこうして生きていることが奇跡だと知ったら、人は生き方が変わるのかもしれません。
    ただ本については未発表未収録原稿を集めてあるので、繰り返し同じような感じになっているがちょっと残念です

  • 考えることは学ぶこと

    一読目は夢中で読んで
    次からは
    さっと 空けたところから
    読んでみる

    読むたんぴに
    かんがえさせてもらえるのが
    うれしい

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死とは何か さて死んだのは誰なのかの作品紹介

どこまで考えても死なんてものはない、言葉だと知るだけだ。人生の味わいと存在の謎について未発表原稿とともに紡がれる、終わりのない精神の物語。

死とは何か さて死んだのは誰なのかはこんな本です

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