- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620324630
感想・レビュー・書評
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なんと日本語は豊かなことばなのかと気付かされ、同時に難しいということも再認識。
舟を編むでもそうだったが、ここまで日本語の一つ一つにこだわって、いる人たちがこんなところにいたのか、と。
最近のネットニュースはよく誤字と思われる箇所を見つける。校閲がないがしろにされているのだろうか。
尚更新聞の凄さが分かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Twitterフォローして、勉強させてもらってます。
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気をつけている方ではあると思うが、とりあえず自分の文章は横に置き、主に小説の誤字などが気になってしょうがない性分なので、そんな私には本書はとても面白かった。
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一ヶ所見落としても0点。この仕事がいかに厳しいかが分かった。
素人がすぐに分かることなど当たり前で、それ以上の能力が必要。
私は重要な文書をチェックする時、頭がオーバーヒートして、おでこや耳などが痛くなる。重要であればあるほどその傾向が強い。私に強迫性障害的な所があることを考えると、この仕事は向いていないと思う。 -
校正や校閲の仕事に興味があったので読んでみました。
毎日何気なく読んでいる新聞ですが、その陰で、読者に誤りを伝えない様、大変な仕事をされている方がいるんだと感じました。
校閲の仕事の大変さ、難しさ、日本語の難しさが伝わってきました。 -
以前に読んだ「毎日新聞・校閲グループのミスがなくなるすごい文章術」より断然こちらの方が面白い!「私たちは紙面を守る『ゴールキーパー』とも言えます。誤りを見逃す=失点しても、自ら点を取りに行って挽回するようなことはできません。」「『正しい』言葉、『本来的な使い方』を追求するのが校閲記者。それはそうなのですが、一方で、新聞の校閲記者である以上、事実を正しく確実に読者に伝えることが大切な役割です。」載っていた例題を試し、自分には素質がないことを再確認。思い込みってこわい…
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読みやすい。出版以外の人が校閲や校正に興味をもつには最適だと思う。
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毎日新聞校閲部
美しい日本語を愛し 守ってくれてありがとう -
毎日新聞での校閲ルール、という前提で新聞記事の校閲に関する実例や苦労が語られている。
「間違いがいくつあるかわからない間違い探し」というフレーズが印象的。限られた時間の中で膨大な記事の中から、「ないかもしれない」誤りを見つけて修正する大変な作業。固有名詞や数字などはその知識がないと誤りかどうかも判断できない。
改めて日本語の複雑さにも気づかされる。てにをは、漢字、それに時代と共に変化する言葉の意味など。修正の拠り所となる国語辞典でさえも誤植をすることがあるらしい。
本書の最後では、やはりというかAIについての言及もあった。膨大な手作業に有効なパートナーにも、仕事を奪う強敵にもなりうる。しかし最終的に「判断」は求められるだろうから、完全にAIに取って変わられることは無さそうだ。