誰にも相談できません みんなのなやみ ぼくのこたえ

著者 :
  • 毎日新聞出版
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本棚登録 : 424
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620326184

作品紹介・あらすじ

あなたのお話し、聞かせてください─「人に言えない悩み」にそっと寄り添い、耳をかたむけ、真摯なことばで向き合った人生相談。

感想・レビュー・書評

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  • 毎日新聞に掲載された「人生相談」。

    恋愛について、夫について、家族のことや容姿のこと、会社でのことや自身の性格など…

    さまざまな悩みについて、なるほど…と的確な回答。

    悩みがあるのか、ないのか、いい加減に暮らしている私でもこれって似ているなぁと思ったりするってことは、悩みを抱えているってこと⁇と思えて回答をしみじみと読んだ。

  • よくラジオで声をお聞きするからか、とても親しみを感じてしまいます。
    でも源一郎さんの本は読んだ事がなかった。
    難しそうで。
    まずはこれをと手に取った本。
    1人1人悩みって必ずあると思う。だから悩み相談っていろんな紙面で見かけますね。

    源一郎さんのアドバイスはとてもわかり易い。
    寄り添ってくれる時もあれば、ちょっと突き放す感じもあって。
    そしてその中に源一郎さん自身のお話も織り交ぜてあって。
    うん、なんか面白かった。

  • 毎日新聞に五年間にわたって掲載された人生相談から百本を選んで構成されている。
    各章のタイトルは各章の一篇目のタイトルからそのまま取られており、必ずしも章ごとの括り方を意味するわけではない。例えば4章のタイトルは「ブサイクって言わないで!」だが、容姿に関する相談はこれ一点限りである。相談内容としては家族に関するものが圧倒的に多く、恋愛がこれに次ぐ。全7章のうち6、7章だけがその他の悩みを中心に構成されている。

    相談を通してこれまで知らなかった著者の来歴や家庭の事情なども知らされる。そして、著者にとっては人生において自由こそが何よりも重要であることが汲み取れ、個人的には大きく共感できる。ただ、それが相談者にとって納得できるものかは別だろう。あとは、「開き直れ」といった方向性の回答も少なくはない。読み手としては関係ないことだが、人生相談は相談者と回答者の相性も大きく影響しそう。

    本書に限らず人生相談全般に言えることだが、あとがきにもある通り相談部分がかなり短く刈り込まれているために悩みの背景を理解しがたい部分があるのも事実である。このような書籍化に際しては新聞掲載による文字数制限は緩和されるはずなので、書籍版向けに相談者の悩みを編集しなおして詳細にしても良いのではないかとは思う。

  • JJには山内マリコさん、GINGERにはエイミー。毎日新聞には源一郎さん。連続読み。人生相談の回答はパターンがあるような気がしてなりません。あるパターンの当てはめが行われているような。答えは自分の行いを改めるべき、自分から離れるべき、自分の環境をいまいちど認識し直すべき、などなど。答えは自分の方にあって、他者に働きかけてどうにかしてもらおうという回答はないような。

  • ちょっと一昔前の相談コーナーを見てる感じでした。

  • 質問は老若男女から、さまざまなテーマで寄せられており、似たような状況で苦しんでいる/いた人の中には、高橋源一郎さんの経験に基づいた他人へのほどよい距離感と具体的な回答に救われる人もいるのではないかな(私もそのひとり)。誰もが「誰にもに相談できないなやみ」のひとつやふたつ…ありますよね!

  • よく新聞の人生相談のコーナーとか好きで読むのは多種多様な悩みに私ならどう思うか、この人ならどう答えるかなど考える機会が与えられるからなのかな。高橋さんの人生遍歴の方が気になってしまったのは気のせいにしとく

  • 人は成長しない。実感しております。

  • "「今」から逃げる者は、「次」にも逃げるのです。"(p.47)

  • 新聞紙上で交わされた、読者と高橋源一郎さんの悩み相談。
    ひょうひょうとだったり、スッと真に迫ったりしながら続く問いと答え。
    悩み相談はすごく難しい。
    受け取って、解釈して、寄り添いつつ、解や違った目線を示す。毎回それが鮮やか。
    色々学んだ。

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著者プロフィール

作家・元明治学院大学教授

「2020年 『弱さの研究ー弱さで読み解くコロナの時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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