詩に映るゲーテの生涯 (丸善ライブラリー 186)

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  • 丸善出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784621051863

作品紹介・あらすじ

19世紀後半にドイツ市民社会の偽善的道徳律によって飾り立てられたゲーテ像は、現実のゲーテとは本質的なところですれ違っている。本書では、既成のゲーテ像を解体し、ヨーロッパの大変動期に生きたゲーテの真の魅力にせまる。

感想・レビュー・書評

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  • 18世紀は啓蒙の世紀だったが、同時に傘の場の世紀でもあったのだ。人々は人生をおおぴらに楽しむ。革命前の旧世界を知らない人は人生に快楽とは何かを知らない。
    ひとは生の原理、原則を見失ったとき、時間の中を浮遊し始める。
    人間は大きな宇宙のなかに自然の存在として生まれ、無限の時空の中に自然存在としての生を送り、死とともにその存在を終えて消えていく。
    絶望の詩を書くとは、絶望をもう一度生きなおすことなのか、それとも、そこから見を救うことなのか、あるいは、詩の中で絶望を生きなおすことが、そのまま身を救うことなのか。

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著者プロフィール

作家、ドイツ文学研究者。
1935(昭和10)年1月 東京生まれ。
武蔵高校から東京大学へ進学、工学部から転じて独文科卒。
1960(昭和35)年 東京大学大学院独文科修士修了、同大文学部助手。
1961(昭和36)年「親和力研究」で日本ゲーテ協会ゲーテ賞。
 翌年より2年間、西ドイツ・フランクフルト大より奨学金を得て、留学。
1964(昭和39)年『されどわれらが日々─』で第51回芥川賞。
 東大助手を辞し、西ベルリンなどに滞在。帰国後、都立大講師、助教授を経て
1969(昭和44)年4月 東京大学文学部助教授、のち教授。文学部長を務める。
1994(平成6)年3月 定年退官、名誉教授。4月、共立女子大学文芸学部教授。
2004(平成16)年3月 同上定年退職。

「2019年 『〈改訂増補版〉詩に映るゲーテの生涯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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