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- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784621051863
作品紹介・あらすじ
19世紀後半にドイツ市民社会の偽善的道徳律によって飾り立てられたゲーテ像は、現実のゲーテとは本質的なところですれ違っている。本書では、既成のゲーテ像を解体し、ヨーロッパの大変動期に生きたゲーテの真の魅力にせまる。
感想・レビュー・書評
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18世紀は啓蒙の世紀だったが、同時に傘の場の世紀でもあったのだ。人々は人生をおおぴらに楽しむ。革命前の旧世界を知らない人は人生に快楽とは何かを知らない。
ひとは生の原理、原則を見失ったとき、時間の中を浮遊し始める。
人間は大きな宇宙のなかに自然の存在として生まれ、無限の時空の中に自然存在としての生を送り、死とともにその存在を終えて消えていく。
絶望の詩を書くとは、絶望をもう一度生きなおすことなのか、それとも、そこから見を救うことなのか、あるいは、詩の中で絶望を生きなおすことが、そのまま身を救うことなのか。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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