- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784621082423
感想・レビュー・書評
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2階書架 : WM100/SHI : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410166159
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全体を俯瞰する精神医学史から始まって、診断における問題点、医療と刑罰・社会復帰の関わりにおける問題点がしっかりと指摘されている。一方、自殺について念慮から企図へ至る道標として軽躁を持ち出している点も、最重度のうつ状態では企図できない実態とマッチしており解かりやすい。
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各種精神疾患について ICD-10 に基づき分類を概説した後、特に統合失調症と気分障害(鬱病)について詳述している。
細かい点を論うと、節分けがざっくりしていて若干どこに何が書いてあったか探しにくい、芝伸太郎氏による気分障害の説明はフロイト的過ぎないか(性発達途上での固着・退行による説明は一般的なのか?)、といった不満もあるが、大筋として解り易く精神障害について俯瞰する事が出来たと思う。
追記:
p.94 "一〇〇%「うつ」と見えるような状態にも必ず少しは「躁」が混入しており"
とあるが、単極性うつ病を認めない見方はあまり一般的でないのではないか。 -
勉強になりました。
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さーっと通読。
歴史上の有名人物を現代の患者に模して、各症状を説明する箇所があり、興味深かった。 -
自殺念慮と自殺決行には連続性があるが、歩いて到達はできない。なぜなら自殺決行には相当な決断力がいるから。うつでは自殺しない。その決断力を招いてしまうのは、躁の状態の時。