- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784621306048
作品紹介・あらすじ
医師という職能の果てにある明察とdécadence
治らない患者.納得しない患者.もしかしたら病気がないかもしれない患者.そんな患者たちが訪れる場末の診療所には「あたし」というひとりの女性医師がいた.再診,再診,再診のくり返し.その日記に綴られた吐露には….鬼才・國松淳和医師が目論む「日記ノベル」
感想・レビュー・書評
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女医(この言葉、あたしも嫌いだけど)さんの外来診療日記。
面白かった。。。
いろんな患者さんがいるなーと、当たり前のことを思う。
そりゃ、人間、一人として同じ人なんていないもんな。
ところどころで、「あー、これを言うドクターいたなー」と感じるところが。
検査で出なかったら「ない」と言い切った方。
症状を伝えたら、「それは気のせい」と言い切った方。
風邪=抗生物質の方。
等々。。。
そう思ったってことは、リアルに描かれているってことですね!
あ、あたしも面倒臭い患者だな。。(笑)
ちょっとびっくりだったのは、SSRIのキャパが広いこと。
へえー。。これにも聞いちゃうんだ。。
へえー。。って感じでした。
面白かったです。
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2階書架 : WB009/KUN : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410167149
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深く、刺さるお話でした。
すっきりとした展開、結論、ではなく、探り探り、試して、様子を見て、その時々の落としどころを見つけていく、その過程に引き込まれました。
その人が、その症状を訴えることで伝えたいことは何か。医療現場に限らず、人と接する時に意識しておきたいポイントであると感じました。 -
面白かった。駆け引きしながら、つながり続けていくことを大事にしている感じ。見捨てられない感じ。
最後のあとがきもよかった。