プレゼンテーションZen 第3版

  • 丸善出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784621306208

作品紹介・あらすじ

世界的ベストセラー「プレゼンテーションZen」の改訂3版。今改訂でも、著者ガー・レイノルズ氏による「プレゼンテーションZen」の基本原則「抑制」「シンプル」「自然さ」はそのままに、TEDx等でのプレゼンサンプルも写真・スライドともに多く引用し、最新情報で内容をアップデート。また、スティーブ・ジョブズに学ぶ教訓やライブエイドでのクイーンのライブに学ぶプレゼンコラムなど、「伝わる」プレゼンのためのヒントも満載。更にこの日本語版では、昨今の社会情勢を踏まえ、「オンラインプレゼンテーション」に関するオリジナルの解説を加えています。

感想・レビュー・書評

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  • プレゼンを行う際には、まずはマインドセットを持つことが大事。その上で準備、作成、発表を行っていく。日本のプレゼンは1枚にぎっしりと情報を詰め込んで、それを読み上げていくスタイルが横行しているが、プレゼンとは「聴衆を引き込んで伝えること」であるべき。

  • 『感想』
    〇こりゃすごい本だ。プレゼンの小手先のテクニックではなく大きく気をつけることが満載である。

    〇プレゼンは話し手の説明を補完してくれる。だがあくまで補完であり、主たる内容が伝わるかは話し手の魅力にかかっている。

    〇プレゼンを見ればわかってしまうようなことなら、会議や講演会でわざわざ話さなくてもよい。でもそのようなものがまかり通っているのは、単に話し手の主たる資料と補完資料を手間の関係で一つにしているだけ。だからこそ聴衆からそれを求められたりもするのだが。

    〇ここにあるテクニックは聴衆が有名人の話を聞きに来ていることを想定しているような部分がある。仕事でプレゼンする分には、話し手が誰かじゃなく、中身をみさせろとなる場合がほとんど。言い換えれば、お前の話はいいからわかりやすい資料をくれということだ。

    〇でも最後はやっぱり話し手の魅力だよな。紙資料ではなく生きた提案の価値はそこから生まれる。替えの利かない話し手となりたい。

    〇違う視点から考えるに、zenの心をプレゼンとそこまで交わらせなくてもよいのではと思ってしまった。

    『フレーズ』
    ・人生とは、さまざまな制約を抱えて生きていくことである。しかし、制約は必ずしも悪いものではない。(略)制約があるがゆえに、我々は目の前の問題について、いつもとは違った創造的な発想をせざるを得なくなるからだ。(p.54)

    ・シンプルさは、不要物を慎重に取り除くことによって得られる。(p.147)

    ・よいデザインには多くの余白がある。「足し算」ではなく、「引き算」で考えよう。(p.147)

    ・(プレゼンテーションのデザインに関するテクニック)枠からはみ出したビジュアル要素を使うことである。人間の脳は、画像からはみ出て切り取られた部分を視覚的に補おうとする。(略)このため、画像にインパクトが加わり、聴衆を惹きつける。(p.170)

    ・(引用句を使う際)小さな写真やその他のグラフィック要素をテキストに添えるのではなく、大きな写真の中にテキストを組み込むことを検討すべきである。(略)引用句が大きな画像の「内部」に表示されている結果、引用句と画像の両面で視覚的なインパクトが増している。(p.176)

    ・顔の画像を使えば、見る人の注意を引き付けることができる。(略)だからこそ、顔の画像の使用は慎重に行わなければならない。特に重視しべきなのは「視線」の問題である。見る人の視線をうまく誘導する必要があるのだ。(p.185)

    ・3分割法は、カメラマンが写真の構図法として学ぶ基本技術である。被写体をフレームのちょうど中央に置くと、面白みのない写真になってしまうことが多い。そこで、カメラのファインダーの縦横を3等分に区切るという手がある。その結果、4本の交差する線と、三目並べのゲーム盤に似た9つの枠ができる。より魅力的な写真にしたいなら、(略)4本の線が交差する点の上に置くとよい。(p.190)

    ・反復の原則とは、デザイン全体を通じて同じ要素、あるいは似た要素を何度も使うことである。(略)繰り返し使うことによって、全体に一貫性や統一感が生まれてくる。(p.198)

    ・多くの人々は整列という原則を取り入れる努力を怠っている。その結果、ほぼ整ってはいるものの、微妙に統一感の欠けたデザインが生み出される。(p.199)

    ・縦長のポートレート写真を、横長のランドスケープモードで扱うにはどうすればよいだろうか?(略)まず元の画像をコピーしておく。次に、コピーした方の画像を横幅がスクリーンの幅とぴったり合うまで拡大する。こうするのは、スライドの背景に使用するためだ。最後はこの背景にぼかしを加える。(p.214)

    ・用もないのにあちこち歩きまわったり、スクリーン周辺をうろついたりするべきではない。こうした動作は聞き手の集中を妨げるだけでなく、話し手の緊張の大きさを物語ってしまう。(p.286)

    ・スクリーンを指さすときには、体を聴衆の方へ向けたまま、首だけを動かすようにしよう。こうした姿勢を取っていれば、スライドに目をやったあとや、スクリーンを指さした後、自然に聴衆の方へ向き直ることができる。(p.287)

    ・アイコンタクトで心を通わせる。(略)一人の顔を見つめれば、近くにいる人々も自分が見られているように感じるものだ。客席全体を漠然と見渡すのではなく、客席のあちこちで個々の聴衆と実際に短いアイコンタクトを交わすことが重要なのだ。(p.288)

    ・プレゼンテーションの場合、話し方は会話調にすべきだが、普段の会話よりもテンションを数段上げなければならない。話し手に情熱があれば、自ずと声にも力がこもるものだ。(p.289)

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00290226

  • 図書館がおくる、「クラブ・サークル向けおすすめ図書」

    クラブ・サークル名 車椅子バスケ
    請求記号 336.4/Re
    所蔵館 2号館図書館

  • ビジュアルの力は偉大。とはいえ実際のビジネスシーンではTPOに応じてプレゼンスタイルを使い分ける必要があるのかなと。ただ聴き手の心理にフォーカスして論じられてるので、ビジュアルプレゼンに限らずどのプレゼンにも本書のノウハウは非常に有用と思った。

  • 11月新着
    東京大学医学図書館の所蔵情報
    http://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003564507

  • プレゼンテーションの準備から実施まで。
    主役は聴衆である。

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著者プロフィール

【英文監修】米オレゴン州出身。1989年に初来日して以来、日本の文化や哲学を研究し続ける。住友電気工業や米アップルの勤務を経て独立。プレゼンテーションの実施および指導における世界的な第一人者。スティーブ・ジョブス流のプレゼンに日本文化「禅」を融合させた手法は、“世界で最もシンプル”なメソッドとして名高い。関西外国語大学の教授も務める。著書『プレゼンテーションZen』は世界19か国で発売され、約30万部の大ベストセラーに。

「2014年 『すぐに使える ビジネス英語スピーチ100』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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