「気候変動・脱炭素」14のウソ

著者 :
  • 丸善出版
3.58
  • (0)
  • (8)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 49
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784621307328

作品紹介・あらすじ

気候変動・脱炭素に関わる話の素顔と本質を図表なしで中学生にもわかるよう解説した本。気候変動でまかり通る7つのウソ(台風が狂暴化,南極の氷が減少など),脱炭素でまかり通る7つのウソ(再エネやEVはCO2削減に有効など)を徹底解剖。



以下「まえがき」から抜粋

人間が出すCO2を悪とみる営みに日本は2005年から年3〜5兆円(国民ひとり3〜4万円)も使い,この調子なら2030年まで使い続けます。総額は100兆円を超すでしょう。出所は電気代の上乗せ分と税金だから,読者めいめい気づかないままもう50万円以上を奪われ,今後も40万円ほど奪われる。合計100万円近くも誰かに貢ぐ…という現実をご承知でしたか? 3人家族のお宅なら,ほぼ250万円ですよ。


 その巨費は何をするのか? 温暖化を防ぎ,化石資源の消費を減らす-が能書きでした。しかしどちらも,いままで完璧な空振りだったし,これからも成功の目はありません。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者が訴えるように、省エネや脱炭素と言われる製品(EV車等)も、製造時にはCO2を排出しているだろうし、製造に必要な素材や輸送·廃棄に関わる全ての製品コスト(トータルライフコスト)を考えてのCO2排出は、一体どうなるのかは確かに疑問。しかし各企業は自社での使用電力等含めた環境負荷物質のトータル排出量を推定して見えるようにしているだろうし(少なくとも大企業は)、これだけうるさくCO2削減を呼びかける国が、それに目を瞑ることはないのでは?と思う。(とは言え、日本の政治家や官僚なんて節穴だらけとも感じるが)
    14のウソ(と決めつけるほど根拠があるとも思えないが)で挙げられた項目には、上記のようによく国民に知らされていない点はあると思う。
    ただ、著者の主張は過激で、CO2濃度拡大も気温の上昇も異常気象の増加も、全くデータとしては間違いで、気候変動枠組条約から早く脱退し、脱炭素などやめてしまうべき と言う。
    確かに不確かな面は、以前読んだ「気候変動の真実」にもあった通り存在すると思うが、世界の名だたる学者全て騙されているとは思えず、筆者が自信を持ってウソだと言うなら、もっと大きな会議などで議論して欲しい。

  • 必要なことはシヴィライゼーションIVが全部教えてくれていた。

    労働制度で奴隷制、経済制度で自由市場が同時に選択できる。それは、資本主義とは何であるか考えさせるものだった。
    経済制度の最終形態は環境保護主義で、そこはマジメにやってるのかとずっと疑いもしなかったが、やっぱりシド・マイヤーだった。
    CO2による地球温暖化はビジネスで政治だということを教えてくれていた。

  • コロナ禍で人為的排出量を減らしたCO2。それでも大気中の総量は増えた。削減努力は報われぬ。一方、ここ30年の上昇気温は僅か0.3°。地球の歴史を眺めればもっと大きな変動を繰り返してきた。電気も自動車もない時代も含めて。…「不都合な真実」で大儲けした元副大統領。所有する家は庶民の20倍の電力を消費する。CO2削減を話しあうためのCOPの枠組み。参加者は航空機でやってくる。大量のCO2を出しながら。…CO2温暖化説14のウソが暴かれる。世界は、騙され、脅され、利用されようとしている。巻き込まれてはならない。

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1312435

  • 二酸化炭素による地球温暖化説への反論本。著者は東大名誉教授という箔が付いているが、専門分野は異なり、定年後にネット収集可能なオープンソースから類推を含めて書き上げた印象で、物の値段≒エネルギーである、など根拠に乏しい仮説を前提に批判を展開する姿勢には同意しかねた。
    国内の政策や報道が主な批判対象だが、著者の主張が事実であれば、聡明な欧米諸国では政策に反映される動きが見られて良いのではないかと思える。海外でどのような議論がされているか知りたいと感じた。
    温暖化説に対して疑義が生じている論点を把握する上では参考になった。また、建築はやはりパッシブデザインが基本である思いを深くした。

  • 環境問題を叫ぶと金になる。

    内容は少し難しいけど、そこは流して読んだ。

    こんな無意味な環境問題に取り組まず、他に力を注いだ方が自国のためになる。

  • OPACへのリンク:https://op.lib.kobe-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2002313180【推薦コメント:メディアでは当たり前になっている気候変動・脱炭素について、何が事実かをもう一度見直そう】

  • ふむ

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

渡辺 正(わたなべ・ただし)
1948年鳥取県生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、工学博士。同大学教授を経て名誉教授。著書に『高校で教わりたかった化学』『「地球温暖化」狂騒曲」』、訳書に
『教養の化学』『フォン・ノイマンの生涯』『元素創造』ほか多数。

「2022年 『アインシュタイン回顧録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

渡辺正の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×