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「老子」新訳: 名のない領域からの声
- 加島祥造
- 地湧社 / 2013年8月1日発売
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老子(老子道徳経)の意訳。訳者は英文学者であり、英訳された原典からの再翻訳と思われる。口語的すぎる語り口に少しの違和感あり。あとがきの宇宙への言及にも共感できなかった。他の訳者とも比べてみたい。
2024年5月7日
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茶の本 (岩波クラシックス)
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岡倉天心による茶道と日本の芸術観の俯瞰。1世紀前の古典だが、今なお心に響くフレーズが多い。日本人の価値観が道教の影響を強く受けている指摘は興味深かった。説明の後に具体例を紹介してくれる構成も有り難い。
2024年5月7日
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a+u (エー・アンド・ユー) 2015年 7月号
- 株式会社エー・アンド・ユー
- 株式会社エー・アンド・ユー / 2015年6月27日発売
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ルイス・カーンの最高傑作、キンベル美術館の実施設計図集。素晴らしい。
2024年4月22日
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ルイス・カーン研究連続講演会活動記録 いま語り継がれるカーンの霊気
- 東京工業大学TIT建築設計教育研究会議運営委員会
- 建築技術 / 2024年4月3日発売
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2022年9月〜12月に東工大で企画されたルイス・カーン研究連続講演会の記録。香山さんの前に、志水さん、工藤さんという東工大出身者がカーン事務所で働いていたことは知らなかった。新居さんを含め、4人の弟子の言葉は示唆に富んでいて面白い。金箱さんの構造解説も良かった。また、幕間に挿入される再録や図版も、議論を補うものとして興味深かった。誤字や表記揺れがかなり多いのが玉にキズだが、カーンをいま振り返る上で多くの気付きが得られる良書と思う。
2024年4月23日
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我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源
- エマニュエル・トッド
- 文藝春秋 / 2022年10月26日発売
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文化人類学から世界経済や社会の動向を捉えようとする意欲作。ところどころ、論理が飛躍しすぎているようにも思ったが、著者の広範な知識には驚嘆させられた。ところどころノーベル経済学賞に批判的なところが面白い。著者がフランス人の視点から記述していることが本書の魅力の一つと思う。とにかく読むのに時間がかかった。。。
16章の日本の記述は最も興味深かった。少子化は本当に深刻な問題で、その回復のモデルはロシアにあるのかもしれない。移民に頼らず、自国の技術、エンジニアを大切にして、ユニークな日本の伝統・文化・治安が守られることを願いたい。
2024年4月11日
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ど~する防災【地震・津波編】 (信山社ブックレット【災害と法】シリーズ)
- 村中洋介
- 信山社 / 2020年1月31日発売
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Ⅳ章は読み応えがあるが、それ以外は記載が薄い。法律家の見地から、東日本大震災の事例を、これからの災害対策にどう生かしたら良いか、詳しく取り上げてもらえると良かった。
2024年4月8日
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どうする!?巨大津波
- 有川太郎
- 日本評論社 / 2015年3月12日発売
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全体にフィクションの物語と、その合間に挿入される登場人物の講義で構成されていて、専門外の分野だが読みやすい。津波の想定L1、L2がどのような議論で生まれたのかがよく理解できた。フィクション部分の前半での仲違いのシーンは不要ではとも思ったが、著者自身の葛藤を表現したものとのあとがきを読んで納得した。誤字が散見されるのが少し残念。
2024年4月8日
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壁の遊び人=左官・久住章の仕事
- 久住章
- 世織書房 / 2004年12月1日発売
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久住さんが半生を語った自伝の記録。平易な文体で読みやすい。とにかく面白いものをという姿勢には、バブル期の空気も感じる。佐官の実践的知見に加えて、意匠の捉え方、師弟の関係、人に教えるということなど、他の分野に通じる示唆に富む内容が多かった。
2024年4月3日
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地球と生きる家 (くうねるところにすむところ 7)
- 野沢正光
- ジェイ・インターナショナル / 2005年7月1日発売
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我々はどこから来て、今どこにいるのか? 上 アングロサクソンがなぜ覇権を握ったか
- エマニュエル・トッド
- 文藝春秋 / 2022年10月26日発売
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(下巻へ)
2024年3月7日