言語の現象学 (メルロ=ポンティ・コレクション 5)

  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622030959

作品紹介・あらすじ

ソシュール言語学の重要性を逸早く見いだしていた現象学者による言語論集。1951年、ブリュッセルで開かれた第1回国際現象学会議での報告「言語の現象学について」、言語を地にして絵画を、絵画を地にして言語を考察する試み「間接的言語」(遺稿)のほか、「純粋言語の幻想」「アルゴリズムと言語の秘義」「表現の科学と表現の経験」「哲学者と社会学」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 言語について研究していたときに読んだ本。言語について、構造主義と現象学の二つの視点から見ていこうと思いこの本をチョイス☆著者メルロ=ポンティは視覚についての現象学的研究が有名ですが、この本はそのメルロ=ポンティの言語に関する論文集。
    「私が語るとき、あるいは他人の語るのを了解するとき、私の経験するものは、間主観性理論の躓きの石であった私への他者の現前であり、また他者への私の現前」である。
    言語という対象を現象学的に捉えたとき、そこには間主観性の理論的に重要な示唆が得られると感じる。

    また、最後に収録された「哲学者と社会学者」という論文も興味深い内容。
    「社会学者とても、単に諸事実を記載するのみならずそれらを了解すべき任を負うているまさにその限りでは、やはり何らかの哲学をやっているのだ」「間主観性の哲学的意識だけが、究極のところ、科学知を了解することを私たちに可能にするのである」
    言語によるコミュニケーションは何で可能なのかという素朴な疑問を持っている方、現象学的に言語とはどのような意味があるのか興味がある方、社会学と哲学の違いってなんなのと疑問を持っている方、オススメします!

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