- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622036654
作品紹介・あらすじ
スイス、カナダ、フランスを舞台に世界を震撼させた74人の集団死事件。その真相と背景に迫り、現代社会に生きる人間の問題を示す書き下ろしノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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スイスの閉鎖性、ピューリタンの逃亡先だったという歴史的経緯(による信教の自由への尊重)、テンプル騎士団伝承、オカルト組織と諜報組織や裏社会の関係など、様々な側面と背景が解説されているのが面白い。
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土曜日の朝、目黒のサンマルクにて行われたリーラボにミニベロで登場した女子の推薦本
ひさびさに損得勘定抜きで没頭できた~
子供のころししていた読書とはこうであったことを思い出した
内容については特に触れないレビューであった -
すごく面白かった、と書いてしまったら、このテーマの重さを思えば不謹慎かしら。
題材が良く、著者の筆力が高いのはもちろん、私は情報を出す順番や章立てが実によく出来てると思った。
グイグイ引きこまれて、すぐ読めちゃう。
この本の面白さは、大きく3つの要素に分かれると思う。
まず、集団死のなぞめいた雰囲気と謎が与えるミステリーとしての要素。
それから、この事件を担当する人たちに会うことで解明していくルポとしての要素。
そして最後に、カルトの歴史と背景の分析、ヨーロッパの闇を伝える要素。
<カルトの構造>
テンプル騎士団や薔薇十字の伝説がオカルトを惹きつける(権力に敗れたのも魅力)
→オカルト宗教団体はスパイ活動・裏社会に好都合、右傾化
→非合法的に政敵を陥れたい政治家に頼りにされ、癒着