ある作家の日記 (ヴァージニア・ウルフコレクション)

制作 : レナードウルフ 
  • みすず書房
3.89
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本棚登録 : 60
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (534ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622045069

作品紹介・あらすじ

いま読んでいる本、創作過程の実際、本の評判や売上げ、エリオットやフォースターとの交友など、1918年36歳の年から1941年自殺する直前までの日記、死後夫レナードによって文学活動を中心に編纂された本巻は、創造の苦しみと楽しみを生き生きと伝える。

感想・レビュー・書評

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  • "これは銀行にものすごく大きな預金をするような感じがする! どっしりした幸福。"
    (p.336)

    "読書もせず、書きものもせず、新しい道を歩ま「ねばならない」ということも考えず。"(p.505)

  • ヴァージニア・ウルフの日記を、その夫であるレナード・ウルフが編集したもの。訳者の神谷美恵子も含めて、ヴァージニア・ウルフへの深い共感から作られている本である。ヴァージニア自身が書いているように、この日記は、創作のための準備としての性格を持っており、彼女の作品に惹かれた者としては、大変興味深い内容である。また、ウルフの物事の捉え方がどのようなものであったかが分かり、そこも興味深い。
    あくまでも、人に読ませることを前提としない日記なので、密度が高いわけではないが、それでも心のそこから素晴らしいと思える文章を見つけることもできる。ヴァージニア・ウルフの小説に魅力を感じた人には、おすすめすることができる。

  • 英国の作家、ヴァージニア・ウルフの日記。

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    ヴァージニア・ウルフの小説を読んだことがないのに、
    何かの本か雑誌に紹介されていたので、無謀にも読んでみました。

    結果、挫折。
    まずは小説を読んでみることにします。

    読んでみて思ったこと。
    小説でも、エッセイでもない、日記はやはり個人的なもの。
    ヴァージニア・ウルフのように、著名な作家や有名人の日記は歴史とか、文化とか、文学的な価値があるのだと思いますが、
    凡人の日記はどうだろうか。
    このブログも後で読み返したら、意味不明かはずかしい内容なんだろうなあ。

    そしていろんなブログを見て思うこと。
    ブログにも才能が必要だなってこと。

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著者プロフィール

1882年―1941年、イキリスのロンドンに生まれる。父レズリーは高名な批評家で、子ども時代から文化的な環境のもとで育つ。兄や兄の友人たちを含む「ブルームズベリー・グループ」と呼ばれる文化集団の一員として青春を過ごし、グループのひとり、レナード・ウルフと結婚。30代なかばで作家デビューし、レナードと出版社「ホガース・プレス」を立ち上げ、「意識の流れ」の手法を使った作品を次々と発表していく。代表作に『ダロウェイ夫人』『灯台へ』『波』など、短篇集に『月曜日か火曜日』『憑かれた家』、評論に『自分ひとりの部屋』などがある。

「2022年 『青と緑 ヴァージニア・ウルフ短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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