冗談

  • みすず書房
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本棚登録 : 104
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622045533

感想・レビュー・書評

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  • クンデラは大昔に『存在の~』を読んでいるはずなのに何も覚えていない。面白かったかつまんなかったかすら記憶にない。読書家方々の高評価と照合して、自分とは相性の悪い作家なのだろうと避けてきた。けれど気が向いたので読んでみたらえらい面白かった。人間の愚かさを笑いながら大きく包み込む著者の人間への愛情はヴォネガットと相通じるものを感じた。失ったものを取り戻すことはできない。忘却するしかないのだとしたら、最後まで悲しく鳴り響く音楽に、鎮魂歌でもいい、せめて名残りを惜しみながら包まれていたい。ぐっとくるラストだった。


    どうして今まで避けてきたのかと惜しまれる面白さだったけれど、好きかどうかは女性の(ああなんと惨めで可哀想なヘレナ!)扱いがあまりに酷かったので保留。

著者プロフィール

1929年、チェコ生まれ。「プラハの春」以降、国内で発禁となり、75年フランスに亡命。主な著書に『冗談』『笑いと忘却の書』『不滅』他。

「2020年 『邂逅 クンデラ文学・芸術論集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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