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- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622048039
感想・レビュー・書評
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全体主義に移行したばかりの社会で、大切なひとたちを奪われていく哲学教授の話。冒頭の水たまりから始まって、風景、特に秋の日差しの冷たさと暖かさの描写が異様にうつくしい小説だった。そして教授の息子の愛らしいこと。登場する前、本人が部屋の中でごそごそしている音の記述だけで天使のような幼子が出現してしまう。しかし教授はいまいちスピード感がない人で、じわじわとひどいことになるのだった。
書き手の「わたし」による物語への介入やシェークスピアがらみの言葉遊びを楽しめなくて、逆に足を取られると感じてしまった点で、この本との相性はあんまりよくなかった。また、物語の本線に対する驚きや感動も薄かった。でも、繰り返しになるが、秋の光の描写がすばらしい。そこがキモの小説ではないかもしれないけれど。詳細をみるコメント1件をすべて表示-
場合照美さんそこがキモの小説だと思いますよ。そこがキモの小説だと思いますよ。2019/03/07
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死は文体の問題。残酷な結末。
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(後で書きます)
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これから読む。
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