テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?

  • みすず書房
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622077534

感想・レビュー・書評

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  • 内容すごく面白そうなのだけど、なかなか頭に入らず読むのに時間がかかったので途中で断念。
    また読みなおす。

  • 【選書者コメント】開発プロジェクトの立ち上げのノンフィクションということで惹かれました。
    [請求記号]5000:1095

  • テクノロジーと呼ばれるものの背後にある何かを「テクニウム」と名付けし、その性質を明らかにする。
    ドーキンスが「利己的な遺伝子」で述べた遺伝子が生物を利用する、と同じようにテクノロジーがまるで意思を持っているかのように人類を支配、つまり、なくてはならない存在になっている。そのテクノロジーの進化の原理がテクニウムだという。ただし、読み進めてもそのテクニウムが一体何なのかはわからない。読者へ判断をゆだねる形で本書は結ばれる。

    400ページを超え、正直、読みづらさはある。先に解説を読んでから、本章に入っていくのがよさそう。

  • いわゆる理系的素養があまり身に付いていないがために、目の覚めるような読後感ではない。しかし、これから先、様々な発展に触れる際の良い引き出しとなりそう。

  • テクノロジーの上位概念を生命の6界分類(真正細菌〜動物)に続く第7の知性体"テクニウム"として扱い、その知性について筆者がひたすら論じていく。文明誕生、生命誕生、果ては宇宙誕生にまでさかのぼって、テクニウムの無秩序性と自由意志を語っていき、話があっちこっちに飛んでなかなか捉えどころのない内容。新発明・発見が同時多発的に起こる歴史(第7章)や、テクノロジーの禁止と共生(第12章)などの話が興味深かった。
    テクノロジーの進化は無限ゲームであり、境界で勝負している(第14章)、なるほど。

  • テクノロジーの総体は、まるでDNAが組み込まれているようにある一定の目標に向かって進化する。現在可能な技術や、人類史における技術動向の指向性を読み解けば、未来予測は可能か?あるテクノロジーが爆発的に広がるためには、ハードウェアとソフトウェア両方にあらかじめ一定水準の普及が進んでいることが必須である、と。これは当たり前といえば当たり前で理解できる話。

    結局のところ、テクノロジーの大局的な動きは個人で制御できないが、流れを読みながら時機を見抜くことで、発明した道具やサービスを「より使われる」ようにはできるってことなのかな。論としてはすごく完成されているのだろうけれど、どう活用するかがなかなか難しい本。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784622077534

  • テクニウム(人類が生み出してきたテクノロジー等文明の総称?)も進化の流れである、とする考察。
    いわゆるテクノロジーから遠ざかる生活を一時送ってきたことのある作者が語るので、ただのテクノロジー万歳的論調より自分には説得力があった。
    テクノロジーを良い悪いと捉えるのではなく、進化の必然と捉えることで、加速するテクノロジーに対する姿勢が変わってくると思う。
    しかし、神の関与、という点では、宗教・無宗教にかかわらず受け入れられる論理にしようとして、ややいただけなかった。そこは作者のスタンスを明確にしてほしいところです。

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著者プロフィール

現在は雑誌「Wired」の「上級一匹狼」という役職についている。1993年にWiredを共同で設立し、その創刊から1999年まで編集長を務めた。最近の著書としては、バイキング/ペンギン社から“What Technology Wants”という本を2010年10月18日に出版した。また、毎月50万人のユニークビジター(重複を除外した利用者数)があるウェブサイト「Cool Tools」の編集者兼発行人でもある。1984年から1990年まで非正統的技術情報の専門誌「Whole Earth Review」の発行人兼編集者だった。今も続くハッカーズ・カンファレンスの共同創設者であり、また、1985年に始まった先駆的なオンラインサービス 「WELL」 の設立に関与した。ベストセラーとなった書籍“New Rules for the New Economy”(邦訳『ニューエコノミー勝者の条件―ウィナー・テイク・オール時代のマーケティング10則』1999年、ダイヤモンド社)、分散化した創発的システムに関する古典的作品“Out of Control”(邦訳『「複雑系」を超えて―システムを永久進化させる9つの法則』1999年、アスキー)などの著書がある。
※ケヴィン・ケリーのブログ(http://www.kk.org/biography.php)で公開されているプロフィールを堺屋七左衛門が翻訳

「2012年 『ケヴィン・ケリー著作選集 1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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