精神療法家の本棚―― 私はこんな本に交わってきた

著者 :
  • みすず書房
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本棚登録 : 26
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622077985

作品紹介・あらすじ

「これまで私は、草原の中にぽつんと立っている一本の木のような文章を書きたいと思っていた」。どんな本を読み、どんな本を書き、どのように書き手と触れ合うのか。心の専門家ならではの「自身の心の動きをとらえ、他人に伝える感性」がそこにある。文字通り本と「対話」し、その著者たちとの交流を通して自身を鍛え上げてきた、精神療法家・成田善弘の半生記にして、心の専門家必読の一書。

感想・レビュー・書評

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  • 146.8

  • 良い文章を書く人が、必ずしも、良い人とは限らないが、講演で聞く限り、著者は文章通りの人だと思う。
    この本は著者がこれまで読んできた本にまつわる話、どのように書評を書いてきたのか、編者としての姿勢、翻訳を通して言葉の使い方について知る、といった内容である。
    著者が読んだ本としては分析家として当然だろうが、フロイトについての言説が多い。小説としては、夏目漱石と藤沢周平。精神科医には漱石に引かれる人は多い。かくいう私も好きである。再読したくなった。藤沢周平の小説紹介は、他の紹介と違い、情緒的である。
    著者のファンには一読の価値が一冊と思う。

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著者プロフィール

名古屋大学医学部卒業。
現職: 成田心理療法研究室室長。日本精神分析学会認定精神療法医スーパーバイザー。

著書に『青年期境界例』『精神療法家の仕事』(金剛出版)、『精神療法を学ぶ』(中山書店)、『精神療法家の本棚』(みすず書房) など。

「2023年 『寄り添うことのむずかしさ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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