[新版]現代日本法へのカタバシス

著者 :
  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622087076

作品紹介・あらすじ

異色の表題作が甦る。しかも、民事法にくっきり主題を絞る本として生まれ変わる。
ゆるがぬ基本は〈個人の自由〉。自由な個人と個人とが、互いに相手に全幅の信頼を置き、善意に基づき経済活動を行う社会。裏切らない、隠さない、寄りかからない、手を抜かないで、それぞれが自由に自己の利益を追求する。この澄みきった展望をもたらすのは、主著三部作で総2700頁余をかけ究明された〈占有〉概念である。著者の高度なローマ法研究はつねに今日を鋭く照射するが、敢えて「専門の外に出」て、本書で降り立つ(カタバシス)先は、現代日本の経済と社会の混乱の坩堝。なぜなら、「民事法こそは法のコア」(はしがき)。
新たに組合論(単行本未収)、委任論(書き下ろし)所収。補足的論考「債権法改正の結末」(書き下ろし)を加えるほか、旧「『ローマ法案内』補遺」は全面改稿「日本の民事法が抱える問題」となる。法学教育への深い思いと、将来の若い世代によせる明るい期待が、全篇の底を流れる。

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架 320.4A/Ko11g//K

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著者プロフィール

1951年、東京に生まれる。著書に、三部作『政治の成立』(1997)『デモクラシーの古典的基礎』(2003)『法存立の歴史的基盤』(2009、以上東京大学出版会)、『ローマ法案内──現代の法律家のために』(羽鳥書店、2010、[新版]勁草書房、2017)、『現代日本法へのカタバシス』(羽鳥書店、2011、[新版]みすず書房、2018)、『[笑うケースメソッド]現代日本民法の基礎を問う』(2015)『[笑うケースメソッド II]現代日本公法の基礎を問う』(2017、以上勁草書房)、『法学再入門 秘密の扉 民事法篇』(有斐閣、2016)、『憲法9条へのカタバシス』(みすず書房、2018)、『誰のために法は生まれた』(朝日出版社、2018)ほか。

「2021年 『人文主義の系譜 方法の探究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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