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- Amazon.co.jp ・本 (898ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622089575
作品紹介・あらすじ
バートランド・ラッセル(1872―1970)は、イギリスの著名な哲学者として、ヒューム以来の存在である、といわれる彼はまた、イギリスのヴォルテールであるともいわれる。
本書は1943年、アメリカにおける講義を母胎として生れ、1946年に刊行され、たちまち世界的な注目をひいた。
そのユニークさはどこにあるか。第一に、人類の歴史上の思想が、ラッセルの個性的な解釈で、みごとに融合・綜合されていることである。第二に、叙述の明快さ、平明さ――二十世紀散文の模範とされる流麗でwittyな文章であることである。第三に、副題にも示されたように、哲学をその時代の背景との関連において把握しようとしたことである。
第一級の、独創的な思想家による最高の哲学史として、現代思想のモニュメントである。
バートランド・ラッセルの「西洋哲学史」は貴重な書物である。この偉大な思想家ラッセルにおけるすばらしい新鮮さと独創性、換言すれば、過去の遠い時代や異質的な精神にたいする感情移入の鋭さについて、私はいかにそれを頌えるきか、言葉を知らないくらいである。現代――この、かくもドライで野蛮な時代においてすら、かくも英知にみち、信頼に値し、徹底的であり、しかもヒューマーにみちあふれた人間が存在することを示し得るのは、幸福である。この本は党派や見解のもろもろの闘争をはるかに超越し、もっとも深い意味で教育的である。A.アインシュタイン(1946)