モミッリャーノ 歴史学を歴史学する

著者 : アルナルド・モミッリャーノ 木庭顕

• みすず書房 (2021年9月14日発売)

作品紹介・あらすじ

歴史家ギンズブルグや政治思想史家ポーコックをはじめ後の研究者に決定的影響を与えたモミッリャーノ（モミリアーノ）。しかしその著作は一見平易に書かれながら背景に広大な知的世界の理解を要するために、これまでほとんど日本語訳がない。モミッリャーノを深く読み込んで自身の学問の基盤とする編者＝訳者の手で、主題を史学史＝〈歴史学を歴史学すること〉に絞り、精選9論考を一書に編む。いずれも初訳。随所に周到な訳註。

感想・レビュー・書評

[桜美林大学図書館さんの感想 · 2022年2月25日]

https://cool.obirin.ac.jp/opac/volume/883395

著者プロフィール

1908-87。歴史学者。20世紀における古代ギリシャ・ローマ史学の最高峰の一人であり、同時に史学史（歴史学の歴史学）の泰斗。イタリア、ピエモンテに生まれる。トリノ大学でGaetano de Sanctisのもとにギリシャ・ローマ史を専攻。1936年トリノ大学古代ローマ史教授。38年、反ユダヤ法により職を追われ、イギリスへ亡命。オクスフォード大学で教え、その後51-75年ロンドン大学教授。シカゴ大学でも定期的に講じ、ピサ高等師範学校でも教えた。歴史家カルロ・ギンズブルグ、政治思想史家ジョン・ポーコックをはじめとして後の研究者に決定的インパクトを与えている。著作集Contributo全10巻が刊行されているほか、主要著作としてThe Development of Greek Biography: Four Lectures, Harvard University Press, 1971, revised and expanded, Harvard University Press, 1993（『伝記文学の誕生』柳沼重剛訳、東海大学出版会、1982）など。

「2021年 『モミッリャーノ 歴史学を歴史学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」