黄金虫変奏曲

  • みすず書房
3.77
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (872ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622090786

作品紹介・あらすじ

◆たった四つの文字から「畏るべき豊穣」を生む遺伝情報と、バッハのゴルトベルク変奏曲。その二つの構造の不思議なまでの符合を鋳型にして、精巧なロマンスとサスペンスが紡ぎ出される。
◆1957年、遺伝暗号の解読を目指す若き生化学者スチュアート・レスラーに、一人の女性がゴルトベルク変奏曲のレコードを手渡す。25年後、公立図書館の司書ジャン・オデイは、魅力的な青年フランク・トッドから、奇妙なリサーチの依頼を受ける。夜ごとゴルトベルクを聴きながら凡庸なコンピュータ・アルゴリズムのお守りをしている、恐ろしく知的で孤独な同僚の正体を調べたい、と。長い時を隔てて存在する二組の恋愛が、互いを反復し、変奏しながら二重螺旋のように絡み合う。なぜレスラーは20世紀生物学の最大の発見に肉薄しながら、突如歴史から消えたのか? その謎が解かれていくとともに、芸術、言語、音楽、愛、そして生命の継承の意味までを巻き込んだ語りが縦横に拡がっていく。
◆34歳の若きパワーズが持てるすべてを注ぎ込み、小説の四隅を押し広げようとした長編第3作にして、全著作のなかでも屈指のマスターピース。Time誌ブック・オブ・ザ・イヤー(1991)、パブリッシャーズ・レビュー誌ベスト・ブックス(1991)などに選出、全米批評家協会賞(1991)最終候補作。

感想・レビュー・書評

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  • まごうことなき大傑作
    かっこいい。すごい。大好き。
    遺伝暗号の解読を主軸に、音楽、文学、美術、とか単独でもメインに十分なり得るヘビー級のテーマを脇役に配しつつ、ある1人の人生の暗号を解読しながらから生命の秘密を解き明かすための暗号をも解読しようとする尖りまくった試み
    二重螺旋と対位法がストーリーと構成において完璧に響き合うエレガントな構造
    こ難しくはあるんだけど、決して頭でっかち小説ではなくて、心の琴線に触れる身近なエモーションも同じくらいの熱量で通奏低音として流れてるから、置いてけぼりにされることはない
    読後感もすばらしい
    舞踏会、ガラテイア、黄金虫、あたりのパワーズ、て才気が溢れまくってんな、とあらためてびっくり。で、やっぱり大好き。
    それ以降の円熟味を帯びたパワーズももちろん好きなんだけどね。

    『これはうまくいった、継承せよ、そのうえでつねに新たな何かを試みよ』

  • 「舞踏会へ向かう3人の農夫」が出た時に「これよりすげー本がある」って聞いてから20数年、ようやっと読めた。「舞踏会へ〜」初めて読んだのは20台で今やアラフィフ、なかなかしみじみ来るものがある。
    それはそれとして、2つの話を並行して読ませるってのは「舞踏会へ〜」以来だっけ?「ガラティア2.2」とか「オーバーストーリー」とかよりも「舞踏会へ〜」を思い出すのはそのせいもあるのかな。知識量、詰め込み方はピンチョンみたいやけど、上品というか上手いというか。いや、ピンチョンの収拾ついてるんだかつける気あるんだか、みたいなのも嫌いやないけど。遺伝子解読と音楽、まるで関係なさそうな話を力技と感じさせずに綺麗にまとめてくるあたりはさすが。

  • 2024/3/15購入

  • 1月30日から3月30日にかけて読了。

    ものすごく読み応えあった。
    厄介だったのは物理学ならまだしも、生物学や遺伝子、生化学には知見がないので読み解くのに時間がかかった。あと、人物の呼び名が愛称、ニックネームがころころ変わるので、誰の事を述べているのだ?とわからなくなり遡って読むことが必要だった。
    さすがに書かれてから20年以上も過ぎてしまってはパソコン言語が古すぎて、いまの感覚からすると違和感がある部分が(Lispとかはまだあるかもだけど)、なきにしもあらず。早い時期に訳されることができたらなあと思ったが、この分量、いたしかたないと思った。なにしろ読むのに体力がいる。知力はググってなんとかする。
    あと、読むのにグレン・グールドは大切。終盤は晩年のグールドがあうのか?再読時には試してみようと思う。

    うろ覚えなんだが「ロリータ」か「デイフェンス」の解説で、若島忠氏が近々「黄金虫変奏曲」出版予定と憶えがあり楽しみにしていたが、待てど音沙汰なく忘れていたところ出版されたのを知った。これほど待ちわびた本は最近(20年くらい)ない。読めてよかった。

  • 年代が前後しながら進むのだが、もっとも古いのはDNAの二重螺旋構造が解明された直後。全世界の科学者が、4つの核酸によるコードを解き明かそうとしていた時代の若き研究者スチュアート・レスラー。そして現代。図書館のレファレンス係の司書が、質問を受けてステュアート・レスラーについて調べるところから始まる物語。さらにその数年後。物語が行きつ戻りつするだけでなく、コードはDNAだけでなく、音楽用語だったり、プログラムのコードだったり、さらにデータだったり日付だったりする。蘊蓄が長くて、本としても膨大になっていて読むのが大変だった。音楽関連の部分はかなりとばして読んだのだが、しっかり理解しようと思ったら、まずバッハのゴルトベルグ変奏曲から入らないといけない様子。

  • 現物を見ずにポチるのは無謀な本ゆえなかなか出合えず。
    期待を裏切らないたらば書房さん、ありがとう。

  • 『RLS CMW DJP RFP J?O CEP JJN PRG / ZTS MCJ JEH BLM CRR PLC JCM MEP / JNH JDM RBS J?H BJP PJP SCB TLC / KES REP RCP DTH I?H CRB JSB SDG』

    英語で言えば「Preface」に当たるであろう見開きの扉に並ぶ文字列。ただ乱雑に並べたようにも見える三文字の組み合わせが、八×四行並ぶ。これは「前文」なのか「献辞」なのか。「黄金虫変奏曲」という題名から即座にエドガー・アラン・ポーの「黄金虫」を連想し、その主人公が解いて見せた暗号を思い出すとしたら結構なミステリー愛好家か、書評の記憶が頭の片隅に残っていたかのどちらかだろう。更に、三文字の組み合わせがデオキシリボ核酸(DNA)の二重らせんの中に埋め込まれた四つの塩基の組み合わせである塩基配列(または遺伝暗号)とそれに対応するアミノ酸を意味することとの類似まで連想できるとしたら、この本を存分に愉しめることは間違いない。もちろん、原題「The Gold Bug Variations」がヨハン・セバスティアン・バッハの「The Goldberg Variations(ゴルトベルク変奏曲)」を示唆することに興味を抱いている読者であれば尚のこと。850頁(+見開き扉の暗号頁)二段組みのこの大作は、同じくバッハの楽曲に擬えたダグラス・ホフスタッターの大著「ゲーデル、エッシャー、バッハ」と比較する向きもあるようだけれど、どちらかと言えばウンベルト・エーコの「薔薇の名前」のような知的刺激に満ちた傑作。ありとあらゆる言説が読者に謎解きを迫る隠喩に満ちた物語。

    『JHB SZI HVA OLP GVX IKZ XHO DBN ZRU ALW WKH TVI HQQ BTI VSR EP(中略)試してみてから、彼は簡単なのを思いつく。PからUまでは五文字跳び、EからKは六文字跳び。増分換字式暗号――読めない文章を作成する、逆行可能なうまい方法だ。最後の「R」に七を足せば出てくるのは「Y」。「S」に八を足せば、ぐるりと一周して「A」にたどりつく。最後の三文字組みは「day」となる。掘り出し物。解読の残りは強引に数えるだけ。しばらくして殻が割れ、味が滲み出す。IFY OUC ANR EAD THI STH ENT HEP ART YIS REA LLY WED NES DAY (=これを読めたら、パーティは本当は水曜日)』―『III おれたちはヤコブの梯子を昇る』

    冒頭の暗号(のような)文字列に面食らっていると、Ⅲ章で暗号解読のヒントのような逸話が語られる。ポーの「黄金虫」の中で登場する単純な「換字式」を発展させた「増分換字式」暗号解読法。急いで鍵となりそうな作家リチャード・パワーズのミドルネームを探してみるが解らない。そこで表計算ソフトで虱潰しに最初の文字シフト数と増分数を変え、「?」は元々疑問符であっただろうと想定して解読しようとするが、読み解けない。文字列を反転させてみても同様。もちろん、暗号が英語で書かれているという前提に立っての話なので別の言語で書かれている可能性もある。欧州各地の言葉の中に存在する同源の言葉の差異を説く主人公の一人のエピソードがそんな単純な暗号解読の試みに警鐘を鳴らす。はたして最後から二つ目の文字列「JSB」がヨハン・セバスティアン・バッハの頭文字であることは偶然なのか? 因みに、本文中の暗号を指示通りに解読するとWednesdayではなくてWedneseayになるように思うけれど、どこかで間違えたかしら?

    バッハのゴルトベルク変奏曲については語れる程には詳しくはないけれど、本書がその変奏曲の構成をなぞった形式を採っているのは直ぐに分かる。しかも各変奏曲が変奏するのは最初のアリアの主旋律ではなく、32小節の和音の根音の進行の部分、つまりバス(Bass)の進行(ベースライン)。つまりバスという音声部を示す言葉が英語で言えば塩基(Base)と同じ単語であることは、当然のことながら、偶然ではないだろう。章立ては、最初に提示されるアリアから始まり、それに続く三十の変奏曲、そして最後に再び繰り返されるアリア(ダ・カーポ・エ・フィーネ。初めに戻り、そして終わり)。その合計が最初の暗号列の数と呼応するのも気にはなる。各章のローマ数字が変奏曲の番号と対応するだけでなく、三曲目毎に現れるカノンに記された副題やその他の副題と同じ名を持つ段落も対応する章に存在する。カノンとは本来は同じ旋律による音の追いかけっこ、いわゆる輪唱のことだけれど、バッハはそれを三曲毎に一度ずつずらして変奏してみせる。その多くはいわゆるベースラインの変奏の上で舞踏する二声のカノンであり、この関係もまた主要な三人の登場人物の関係性を示唆しているようにも読める。

    そうなれば各章のテーマもバッハの変奏曲に倣ったものになっているのでは、と思いつくのは当然の流れだろう。試しに各章に対応する変奏曲を聞きながら読んでみると甚[いた]くしっくりとする。例えばXVI(16)番の厳かな短調は、生命の多様性を生み出す未知の原理の謎を前にして主人公が打ちひしがれる様を表しているようだし、続くXVII(17)番の冒頭、一音ずつ駆け上がる五度の上昇音形とそれに続く如何にもバロック調の装飾音(トリル)はヨーロッパの美術館を巡る旅人の気持ちを表すものとも聴こえる。本文中に言及があるけれど、ゴルトベルク変奏曲と言えばやはりグールド(ただし名指しはされずカナダのピアニストとしてのみ記される)なので、訳者あとがきで提案されている通り主人公が聴いていたであろう1955年版のグレン・グールドを掛けてもいいし、物語の時間軸に併せて1981年版と切り替えて聴いてもいいと思うが、如何せん各変奏曲はどれも短いので、それだけで各章を読み切ることは出来ない。ならばと、他の楽器への編曲ものも含めてあれこれアルバムを集めて変奏曲ごとにプレイリストを作り、それを聴きながら読む。当然のことながら演奏者による楽曲の解釈の違いもあるのだけれど、それがまた本書の主人公の一人の謎解きの揺らぎと共振するようで面白い。とはいえ、グールドのピアノ(と彼のうめき声)が一番しっくりするのは否めない。

    「遺伝子情報の謎解き」と「主人公の一人の謎めいた半生の解明」という類似した動作の繋がり、「バッハの変奏曲」と「塩基配列の組み合わせ」に共通する神秘的な数学的繋がり。その二組の繋がりが恰もA-T(アデニン-チミン)とC-G(シトシン-グアニン)という二組の塩基対のように対照する相手を求め合う。それは還元主義的な意味の訴求行為でもあるけれど、悲しいかな、それは無限退行の罠に落ち込み、そこから逃れることができない。そこに様々なリボ核酸(RNA)あるいは脇役の介在を得て、物語は1957年に同時進行する謎解きと求愛の(カノンではなくて)フーガを奏で、更にその25年後に同時進行する謎解きと求愛のフーガが先行する物語を追従する。その二つの縒り糸の旋律が、あるいは一方が他方を模倣するかのように追いかけながら、二重らせんのように絡まり合う(ただしよく読むと後から追いかける物語には三年程の時間差のあるフーガ風の展開が存在するが)。

    四つの塩基の三文字の組み合わせは4の三乗、つまり64の配列を生む筈だが、アミノ酸として有効な組み合わせは20しかない。数学的な美意識を求める心と、自然を司る偶発性(とその膨大な試行)という現実の狭間で問われ続ける「何故?」「何が?」という疑問。エニグマ・マシンの吐き出す文字列を読み解く「コード表」のような全ての配列の翻訳表は見つかるが、元の疑問に対する決定的な答えは残念ながら小説の中でも現実の世界でも見つからない。それは、実務的ではあっても美的な答えではない。そんな思いに主人公が翻弄される物語には、得てして無味乾燥だと思われがちな科学者の心情のようなものが巧みに描かれている。それは、著者パワーズの経歴(物理学専攻→英文学転科→コンピュータ・オペレータ)からすれば、作家自身の美意識を反映したものなのだろうと推察することもできる。極端な専門性を回避するようにキャリアを積んだと著者は語っているようだけれど、その意味で本書はまさに何でもござれの満漢全席的記述であふれ、音楽、絵画、言語、生物学、グラフィック・ユーザー・インターフェース(GUI)登場以前の(懐かしの)コンソールの世界、と、これでもかと多岐にわたる膨大な情報が投げ込まれている。そして、夥しい脚注が示す通り、幅広い分野の文献からの本歌取りのような言葉遊びの数々。そこには当然のことながら註に挙がらない引用や連想もある訳で、本書全編を十全の深さで理解するのは不可能とも思えてくる(原著ではそんな親切な脚注もない!)。しかもエーコの「開かれたテキスト」とは異なり、パワーズの隠喩は、やや排他的にそこには一つの意味しかないのだと訴えているようにも思えるのに、物語としての面白さも失っていないのだから、やはり大傑作であるといえるだろう。例えて言うなら、和声の理論や楽典が解らなくても名曲は聴けば名曲と分る、というところか。

    『押し寄せる伝導、動物的に完璧なルバート。引き波が二人の違いをすべて消し去る。爆発ではない。ただ甘美な、広がっていく浸出、束の間完璧な』―『XIV 手早くスケッチ』

    テンポ・ルバート。「盗まれたテンポ(で)」、すなわち「自由に」。本書の中では、意味を伝えるという機能からは不変であるべき筈の言葉でさえその意味は揺れ動くということが敢えて強調されているようにも思える。例えばこの文章。取り出してしまうと意味が解らない。一方で楽譜に付された表情記号のようなものとして、この作曲家による注釈だと思って読めば、物語の意味合いがより鮮明になる。例えば、アレグロ・マ・ノン・トロッポ、あるいは、アンダンテ・カンタービレ、のような。そんな表情記号もまた本書には多く登場する。

    変奏と言えば、ロシア文学の登場人物程ではないけれど、本書の主要な登場人物たちの呼び名が都度変化することの意味というのも深堀すると面白いのかも知れない。例えば、主要部分を一人称で語る主人公の一人ジャン・オディの恋人の名前はフランクリン・トッドだが、やや距離感のあるトッドになったり、親密さの滲み出るフランクになったり、改まったフランクリンになったりする。一方でもう一人の主要な主人公であるかつての天才科学者スチュアート・レスラーは、会話文以外ではほぼ一貫してレスラーとジャンからは呼ばれ続ける。その意味も当然深読みしたくなる。

    『この世界はメッセージであふれ返っている、生きとし生けるものはすべて唯一無二の信号である、というのがそれだ。私たちはみな、ガヤガヤお喋りでできた国連の見習い通訳であり、秘められた隠喩を変換し、チューナーを調節し、表面をせっせと攻めて内なるメカニズムを読み取らねばならない』―『V 転写と翻訳』

    謎解きということに関して言うなら、物語の始まりのジャンによるレスラーの過去の探索という単純な謎解きこそ直ぐに答えが出るが、1957年のレスラーが追いかけていた塩基配列の転写・翻訳の生化学的機構の謎も(その謎解きがどのようなものであったかはジャンによって1985年に半ば解き明かされるが)、トッドの追いかける謎の画家、ヘッリ・メット・デ・ブレスに関する謎解き(とそれをテーマとした博士論文)も、答えらしい答えは出ない。それでも変奏曲は出だしに戻り、続けようと思えば依頼主がとこしえの眠りに就くまで永遠に繰り返すこともできる。そして読者に宛てたものかどうかすら判然としない作家パワーズからの暗号(めいた文字列)の意味するものが物語にとって重要なことなのかどうかも解らないままでも、物語はエピローグを迎えられる。

    『バッハは自身の作品への署名として SDG という三つ組を記すことを好んだ。 Soli Deo Gloria. 神にのみ栄光を。俗人の依頼で作ったこの催眠剤にさえ、喜びをもって語れること、パターンを拡張すべく命を与えられたことへの敬虔な驚異の念が宿っている』―『XXVII ゴルトベルク変奏曲』

    とはいえ、暗号の最後の文字列が奇しくも「SDG」であることは、やはり記しておかなければならないだろう。そして永遠の問いが残される。『神は何を造りたもうたか?(What hath God wrought?)』(XXVIII コード表)

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著者プロフィール

1957年アメリカ合衆国イリノイ州エヴァンストンに生まれる。11歳から16歳までバンコクに住み、のちアメリカに戻ってイリノイ大学で物理学を学ぶが、やがて文転し、同大で修士号を取得。80年代末から90年代初頭オランダに住み、現在はイリノイ州在住。2006年発表のThe Echo Maker(『エコー・メイカー』黒原敏行訳、新潮社)で全米図書賞受賞、2018年発表のThe Overstory(『オーバーストーリー』木原善彦訳、新潮社)でピューリッツァー賞受賞。ほかの著書に、Three Farmers on Their Way to a Dance(1985、『舞踏会へ向かう三人の農夫』柴田元幸訳、みすず書房;河出文庫)、Prisoner’s Dilemma(1988、『囚人のジレンマ』柴田元幸・前山佳朱彦訳、みすず書房)、Operation Wandering Soul(1993)、Galatea 2.2(1995、『ガラテイア2.2』若島正訳、みすず書房)、Orfeo(2014、『オルフェオ』木原善彦訳、新潮社)、Bewilderment(2021)。

「2022年 『黄金虫変奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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