相互扶助の経済――無尽講・報徳の民衆思想史【新装版】

  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622095347

作品紹介・あらすじ

徳川時代、慢性的な飢饉のなかで民衆は、緊急時のための相互扶助の組織、「講」を発展させた。海保青陵、二宮尊徳をはじめ、優秀な商人指導者たちがいた。厳しい身分制度の下で、かれらは倫理意識が強く、経済活動にも誇りをもっていた。各地でさまざまな「講」が発展し、その名残は今も見られる―「相互銀行」「共済保険」。著者はその詳細をたんねんに掘り起こし、近代が率先して忘れ去った民衆の知恵を、驚きとともに発見する。

著者プロフィール

(Tetsuo Najita)
1936-2021。ハワイ生まれ。1965年、ハーヴァード大学で博士号取得。カールトン・カレッジ、ウィスコンシン州立大学を経て、1969年以降シカゴ大学で教鞭をとる。シカゴ大学名誉教授、ロバート・S・インガソル記念殊勲教授(歴史学・東アジア言語文明研究)。専攻は近代日本政治史・政治思想史。1989年に大阪府より山片蟠桃賞を受賞。著書 『原敬——政治技術の巨匠』(読売選書、1974)、『明治維新の遺産——近代日本の政治抗争と知的緊張』(中公新書、1979、講談社学術文庫、2013)、『懐徳堂——18世紀日本の「徳」の諸相』(岩波書店、1992)、『Doing 思想史』(みすず書房、2008)。編著(共著)『戦後日本の精神史——その再検討』(岩波書店、1988、2001)ほか。

「2022年 『相互扶助の経済【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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