中井久夫 人と仕事

著者 :
  • みすず書房
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本棚登録 : 186
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622096030

作品紹介・あらすじ

昨年8月に亡くなり、われわれの世界に数々の業績と言葉を遺していった精神科医・中井久夫の全体を描いたおそらく初めての本。著者は『セラピスト』(新潮社、初版2014)以後も中井の聞き書きをつづけ、その生涯と仕事を追いかけてきた。1960年代前半、精神科医誕生の前後からその死までを軸に、統合失調症研究、トラウマ研究、数々の翻訳、人との付き合いなどをつぶさに記す。詳細な年表付き。

感想・レビュー・書評

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  • 中井久夫さんが教えてくれたこと 偲ぶ会から(上) 病のみをみるのではなく人を見る | 総合 | 神戸新聞NEXT
    https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202305/0016412540.shtml

    中井久夫さんが教えてくれたこと 偲ぶ会から(下)患者の見立て、仮説は複数立てなさい | 総合 | 神戸新聞NEXT
    https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202305/0016417224.shtml

    『中井久夫集 11 患者と医師と薬のヒポクラテス的出会い』 最相葉月「解説 11」より | みすず書房
    https://www.msz.co.jp/topics/08581/

    中井久夫 人と仕事 | みすず書房
    https://www.msz.co.jp/book/detail/09603/

  • 全集のあとがきを加筆修正して一冊にまとめたもの。中井久夫の広範囲すぎる業績をコンパクトに、熱を持って実感することができる。読むとやっぱり、全集の方も読みたくなる。

  •  みすず書房から全11巻で出された『中井久夫集』の解説をもとに書かれた小伝。聞き書きを続けられていた方が書いているので、第九章以降は中井と著者との個人的なやりとりや交流の際のエピソードが随所に挟まれ、これまで中井自身の著作からだけでは見えずらかった、語る人・交流する人としての中井の姿がほんのりと目に浮かんでくる。洗礼を受けた日の情景が印象的。己の戒めとしたい。

  • 中井久夫を丸ごと理解しようとした本。益々中井先生を尊敬し、好きになりました


  • 東2法経図・6F開架:493.7A/Sa22n//K

  • 中井久夫の仕事の歴史とその時の彼の考えを記したもの。
    もっと伝記的にどういう人生を歩んだのかを知りたかったが、プライバシーに配慮したのか、わずかに幼少期のことが出てくるのみ。
    中井の思想などもあまり書かれておらず、表層的な出来栄えであり、期待外れであった。
    著作がどういう背景で書かれたのかはわかったので、ちゃんと著作を読まなければと思った。

  • 筆者は「セラピスト」で治療体験も行うことで中井氏のノンフィクションとしてまとめた。その書は著者の感情も出ていたが、本書は中井氏の前週の解説をまとめたもので、中井氏の仕事を客観的に眺められる書となっている。あらためて通読すると、今時代までの教授は博覧強記であった。その様な知にあこがれ、若いときは本を貪るように読んだものである。あらためて本書を読むことで中井氏の仕事の全体像が分かった。

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著者プロフィール

1963年、東京生まれの神戸育ち。関西学院大学法学部卒業。科学技術と人間の関係性、スポーツ、精神医療、信仰などをテーマに執筆活動を展開。著書に『絶対音感』(小学館ノンフィクション大賞)、『星新一 一〇〇一話をつくった人』(大佛次郎賞、講談社ノンフィクション賞ほか)、『青いバラ』『セラピスト』『れるられる』『ナグネ 中国朝鮮族の友と日本』『証し 日本のキリスト者』『中井久夫 人と仕事』ほか、エッセイ集に『なんといふ空』『最相葉月のさいとび』『最相葉月 仕事の手帳』など多数。ミシマ社では『辛口サイショーの人生案内』『辛口サイショーの人生案内DX』『未来への周遊券』(瀬名秀明との共著)『胎児のはなし』(増﨑英明との共著)を刊行。

「2024年 『母の最終講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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