政策科学の基礎とアプロ-チ (MINERVA TEXT LIBRARY 36)

制作 : 見上 崇洋  佐藤 満 
  • ミネルヴァ書房
3.33
  • (1)
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 15
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623054114

作品紹介・あらすじ

わかりやすい構成と簡潔な叙述で編まれた「政策科学」の入門書。「知の総合」による問題解決をめざす政策科学を、「決め方」の科学(意思決定論や経済学、シミュレーションなど)、「決まり方」の科学(組織論や経営学、政治過程論など)という視点でとらえ、わかりやすく解説する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2021.86
    ・政策決定ではなく、政策形成のタイミング
    ・ニューパブリックマネジメントの流れから政策科学が生まれた
    ・地方分権で政策の担い手が多様化した

  • 大学の教科書。複数の先生が節ごとに担当しており、とても読みにくかった。 政策科学という新しい分野について、その意義や基本となる考え方、既存の社会科学との関連についての説明がメイン。 特に、既存の社会科学分野との大きな違いとして、社会に大して有益な変化をもたらす過程を重視する点がある。 実際に地域行政へ参加しその経験を研究へフィードバックするなどの、実験科学的側面が興味深い。 [more] ・自然科学に対する「工学」と同様の関係が、社会科学に対する「政策科学」 ・「決め方」と「決まり方」が重要な研究対象 ・さらに、政策は実行されて初めて成果を挙げることができるのであり、この実施の過程も研究対象となっている ・決め方は、理性的活動で従来の社会科学分野はこの過程の研究が進んでいた 経済学、オペレーションズリサーチ、統計学など 公共政策学とか公共計画学、シミュレーション技術 ・決まり方は、政治的・組織的な活動で、政策科学での重要な研究分野 政治学、組織論、経営戦略 組織均衡、経路依存性、シングル・ループ学習、ダブル・ループ学習 ミドル・アップダウン・マネジメント 多元主義→集合行為の問題 ・シビル・ロー・エンジニアリング 法は公共政策の「プログラミング言語」 政策設計において法的な観点を持つことが重要 ・コミュニケーション行為 熟議民主主義、討議民主主義、討議指向の政治文化 この「決まり方」から実施にかけての概念の説明を読むと、ドラッカーの思想との強い関連性が伺える。 結局は人が動かなければ社会は変わらない。いかに人を望ましい方向に向けて動かすか、という点では政策科学もドラッカーも共通している。

全2件中 1 - 2件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×